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11/03/2022
写真撮影で活躍するフラッシュ。暗い場所での撮影に用いられるイメージですが、日中の屋外できれいな写真を撮れるようになったり、撮影表現の幅を広げるなど様々な効果があります。今回は、フラッシュの効果的な使い方やおすすめ製品を紹介します。
フラッシュはほぼ全てのスマートフォンに内蔵されていて、デジタルカメラでもポップアップ式のフラッシュを内蔵している機種が数多くありますが、使いこなせている方は意外と少ないのではないでしょうか。
まずは、フラッシュの基本的な使い方やフラッシュを使ったカッコいい写真の撮り方を紹介します。
フラッシュの最もスタンダードな使用法は、被写体を明るく写すこと。暗い場所でフラッシュを使わないと真っ暗な写真になってしまいます。また、オート撮影の場合はシャッタースピードが極端に遅くなってブレてしまうことも。
逆光(背景が被写体よりも明るい状況)での撮影でも、フラッシュがあると便利です。例えば旅行に行った時、きれいな景色を背景に写真を撮ろうとしたのに背景が白く飛んでしまったり(画像左)、人物が暗くなって思うように撮れなかった(画像中央)……という経験はないでしょうか? そんな時にフラッシュを使えば、背景の明るさはそのままに人物を明るく撮ることができます(画像右)。
「フラッシュを使うと背景も明るくなるのでは?」と思うかもしれませんが、内蔵フラッシュの光が届く範囲は数メートルなので、被写体と背景が近くない限り背景の明るさに影響はさほどありません。
フラッシュは明るさを補助するだけでなく、被写体の動きを止めることもできるので、手ブレが心配な場面で便利です。またフラッシュがあると、写真表現の幅を広げることができます。
「日中シンクロ」は、自然光や室内光とフラッシュを組み合わせるテクニック。前述した逆光でのフラッシュ使用も日中シンクロの一種です。ポイントは、カメラの明るさ設定を背景に合わせること。背景が適正な明るさで撮れるように設定してフラッシュを使いましょう。
なお、背景を暗めにして被写体と明暗差をつけるとドラマチックな写真になります。
スローシンクロは、シャッタースピードを遅くした上でフラッシュを使い撮影すること。夜景や暗い室内でも背景を明るく写しつつ、フラッシュにより被写体もブラさずに撮れます。また、下の画像のような不思議な写真を撮ることも可能です。
これらは2枚ともコンパクトデジタルカメラで撮影しています。画像左はカメラを揺らしながら撮ることでブレを活かし、画像右はカメラの前でライトを振り回して光の筋を入れています。
これまで紹介したフラッシュの使い方は、スマホ撮影でも活用できます。逆光やイルミネーションを背景にして人物を撮る時など、ぜひフラッシュを使ってみてください。
iPhoneでフラッシュのオン/オフを切り替えるには、カメラアプリを起動して雷マークをタップしましょう。自動/オン/オフの3つのモードを選択できます。Androidの場合は機種によって設定方法が異なります。
カメラアプリでフラッシュが使えない時は、フラッシュ設定やバッテリー残量を確認してみましょう。バッテリーの残りが少ないとフラッシュが使えないことがあります。
フラッシュの設定が「自動」になっている場合も、カメラ側の判断でフラッシュが点灯しないことがあります。必ずフラッシュを使う場合は「オン(強制発光)」にすると安心でしょう。また、アプリのアップデートやスマートフォンの再起動で症状が改善することもあります。
カメラで使用する「フラッシュ(ストロボ)」は大きく分けて3種類。カメラに内蔵されているもの、カメラのホットシューに取り付ける外付けストロボ(クリップオンストロボ)、撮影スタジオで使われる大型ストロボがあります。外付けストロボは以下の理由から使う方が多いです。
■光量が大きく、遠くまで光が届く■光量や光の方向、光の質を操りやすい(バウンス撮影などもやりやすい)■カメラから離して使う、複数台同時に使うなど、様々な使い方ができる
フラッシュの仕組みを簡単に解説すると、電源の電圧を高電圧化してコンデンサーに充電し、シャッターが開いた瞬間にためた電気を放電管に放出することで発光します。
前述したように、フラッシュはその都度電気をチャージします。フラッシュを使う時にキュイーンという音が聞こえることがありますが、これは電気のチャージ音です。
「フラッシュ」、「ストロボ」、「スピードライト」……撮影に使う発光装置は様々な名前で呼ばれていますが、実は同じものを指しています。
フラッシュは「エレクトロニック・フラッシュ」の略。そして「ストロボ」は、もともとアメリカのストロボ・リサーチ社の商品名ですが、後に一般化し、現在もフラッシュのことをストロボと呼ぶ人が多いです。かつて各メーカーは自社製品に「ストロボ」という名称を使えなかったため、「スピードライト」などの呼称が使われています。
フラッシュを使うと目が赤く写ってしまうことがあります。この「赤目現象」は、瞳孔が開いた状態でフラッシュの大きな光が入り、網膜が光を反射して赤く写ってしまうというもの。
撮影前に明るいところを見て瞳孔を収縮させたり、正面からフラッシュの光が入らないようにすると、赤目現象を防ぐことができます。また、デジタルカメラに赤目軽減機能が装備されていることもあります。
最後に、デジタルカメラにおすすめの外付けストロボ(フラッシュ)を紹介します。
ストロボは「発光量」「調光方式」「発光部の可動範囲」「対応メーカー」を考慮して選ぶと良いでしょう。光量は閃光が届く範囲に関わるポイントで、「GN(ガイドナンバー)」という数値で確認できます。
GN=距離m×絞り値(F値)で表され、GNが大きいストロボほど発光量は大きくなり、より遠くまで明るく撮ることができます。外付けストロボの場合、一般的にGN40前後あれば実用的なスペックとされています。
また、調光方式もチェックしましょう。自分で光量を調整する「マニュアル発光」は、撮影場所や距離、被写体、カメラの設定が変わるたびに光量を自分で設定し直す必要がありますが、自動調光ができるストロボであればこの手間を省略できます。現在の主流は「TTL自動調光(TTLオート)」。カメラによっては使用できない場合があるので注意しましょう。
外付けストロボは、バウンス撮影ができるのが醍醐味の1つです。バウンス撮影とは、ストロボの光を壁や天井に当てて拡散し、光を柔らかくするテクニック。これを行うためには、発光部の角度を変えられる機種を選びましょう。
外付けストロボはメーカー純正以外に、サードパーティー製も数多く登場しています。機種や型番によって対応メーカーが異なることがあるので、必ず確認しましょう。
充電式で使い勝手が良いと評判のGODOX「V1」。光量は76Wsで、GN60前後に相当する大光量です。フル発光(最大光量)でも約1.5秒でチャージが可能。TTL自動調光にも対応しています。均一で美しい光を得られる円形のヘッドや、10段階のLEDモデリングランプなど、使いやすさにこだわった一台です。
【参考】GODOX公式サイト(ケンコープロフェショナルイメージング)
NISSIN(ニッシン)はカメラ用ストロボや周辺機材をラインナップしている人気メーカー。「Di700A」はコスパに優れた入門用モデルで、操作しやすく初心者でも扱いやすいと評判です。最大GNは54。
NISSIN独自の電波式ワイヤレスTTLシステム「NAS」に対応しており、事前にペアリングした機器同士のみで通信を行えます。将来的にストロボを複数台購入して多灯ライティングに挑戦したい方にもおすすめ。
【参考】NISSIN公式サイト製品詳細ページ
コスパが高いと評判のESDDIのストロボ。GNは58で発光部の可動域も広く(水平0~360度/垂直0~90度)、ビギナーでも扱いやすい製品です。
お手頃価格のカメラアクセサリーを数多く販売しているNEEWER。「TT560」はAmazonにて3000円前後で購入できます。
GN38でTTL調光には対応していませんが、必要最低限の機能は備えているため、試しにストロボを買ってみたいという方にもおすすめです。
※データは2020年8月中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/bommiy