「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
本日の一品
(2015/6/4 06:00)
ZeClockAndroid WearやApple Watchなどのスマートウォッチを見ていると、スマートウォッチはフルカラーディスプレイが当たり前、なんて思ってしまいがちだが、実はそうとも限らない。「通知」や「アクティビティトラッカー」に機能を絞ると、大きな画面が不要となるため、Android WearやApple Watchとは異なるスタイルが可能となる。
Kronozの「ZeClock」も機能を絞ることで、デザイン面での個性を出した製品だ。一見するとただのアナログ腕時計に見えるが、Bluetoothでスマホと連動する、れっきとしたスマートウォッチである。
有機ELの表示部があり、機能アイコンなどが表示されるZeClockの基本となるのは通知の機能だ。スマホのアプリに新着通知が届くと、ZeClockがバイブと音で知らせてくれる。このときのバイブはそこそこの強さなので、通知に気がつかないことはほとんどないだろう。iOSでは「Apple Notification Center Service(ANCS)」による通知転送機能、Androidでは通知へのアクセス機能を使っているので、ほぼすべてのアプリの通知を受け取れる。
ZeClockはディスプレイの表示エリアが限られているので、通知の細かい内容を確認することはできない。ZeClockがブルっと震えたらスマホを取りだして画面上で確認する、といった利用になる。
iOS版のアプリ画面通知機能はZeClockのほんの一部の機能に過ぎないが、個人的にはキモとなる機能だと思う。特ににスマホをカバンに入れて持ち運んでいる人は、こうした通知デバイスを持っておくと、通知を逃しにくくなる。それだけを目当てにZeClockを持つのも良いだろう。
通知機能以外でも、ZeClockは音声通話や音声コマンド、歩数計、カメラのリモートシャッター、置き忘れ防止などの機能を搭載している。Android WearやApple Watchのようにアプリ追加などには対応しないが、通知以外もそこそこ高機能と言える。
充電アダプタ。ハメるのがちょっと固い通知以外にもいろいろな機能を搭載するため、利用するには充電が必要になる。充電は専用アダプタにmicroUSB端子をつなぐ形式なので、マルチUSB充電器を持っていれば、ほかの機器のついでに充電しやすい。1回の充電で連続4日の待受けが可能となっているが、毎日充電するクセを身につけた方が良さそうだ。
アナログ時計の部分はボタン電池(SR626W)を使っていて、こちらは約2年間持つ。充電を忘れても、時計としての機能は(電池が切れない限り)失われないというわけだ。ちなみにスマホ連動部分とアナログ時計部分は独立しているので、スマホとアナログ時計の時刻を同期させることはできない。
iOS機器にペアリングするとiOSのBluetooth設定メニューに連絡先の要求などの項目が表われる純粋な時計として考えると、Android WearやApple Watchは不便なことも少なくない。カラーディスプレイだと画面が常時表示ではないので、時刻を確認するのに腕を振り上げたりボタン操作したりする必要がある(常時表示する機種もあるけど電池の持ちが悪い)。それに比べると、ZeClockはアナログの盤面があるため、時計として使いにくいということはない。
ZeClockは腕時計にスマートデバイスの機能を組み込んだもので、スマートデバイスを腕時計デザインにしたAndroid WearやApple Watchとはちょっと異なるものと言える。アナログ腕時計にこだわりつつも、Bluetooth連携機能を使いたい人にとって、このZeClockは選択肢に入れておくべきスマートウォッチだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
ZeClock | MyKronoz | 19980円 |