「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
全てを詳細に解説するには膨大な文字数が必要なため、ポイントのみ取り上げて行きたいと思います。(事前に必ず保険にご加入の上フライトをお楽しみください。DJI FPVにはエアロエントリーが提供する無償付帯賠償責任保険があります。※製品パッケージに同梱資料はありませんので直接エアロエントリーのサイトをご確認ください。)
DJI FPVに限らない話ですが、国土交通省に飛行許可承認申請を行うには原則申請該当の機種で10時間のフライト経験が必要です。DJI FPVを航空法範囲内または航空法適用外の状況下で10時間は訓練してください。特に空撮機を普段使っていてFPVが初めての方は10時間以上したほうがよいかと思います。PhantomシリーズやMavicシリーズとはやはり感覚が違います。
また、ゴーグルを利用してフライトするには「目視外での飛行」に対する申請が必要になりますが、一定の飛行経験時間(訓練)が別添資料6「無人航空機を飛行させる者の追加基準への適合性」で必要になります。
具体的にどのような飛行経験時間(訓練)が必要かというと、飛行マニュアルの2−5には"目視外飛行においても、2−2に掲げる操作が安定して行えるよう、訓練のために許可等を受けた場所または屋内にて練習を行う"とあります。2−2というのは…
となります。2に掲げられている技能(2−1に掲げる「基本的な操縦技量の習得」も含む)を習得すること(=習得に必要な時間訓練を行うこと)が別添資料6「無人航空機を飛行させる者の追加基準への適合性」で求められますので、DJI FPVを購入したらまずはひたすら訓練して上記操縦技術を習得しましょう。
▶︎DJI FPVにおけるゴーグルを使用した飛行について
国土交通省に飛行許可承認申請が必要な飛行は、原則「補助者」が必要です。目視外飛行でももちろん同様となりますので、マニュアル3−4にある通り「飛行させている無人航空機の特性を十分理解」した補助者を配置して、飛行ルート下に第三者がいないことを確認しながら飛行させる必要があります。申請書は、飛行マニュアルに記載された内容を実施することが前提となったものなので、必ず飛行マニュアルを確認し、記載内容を遵守した上で飛行させてください。
ちなみに「補助者を配置しない目視外飛行」は「飛行経路」の特定が必要な申請となります(レベル3の飛行:離島間や山間部などの無人地帯に限る)。飛行経路を特定しない包括申請の場合は必ず補助者を配置して周囲の安全を確保しながら飛行させましょう。
DJI FPVは「資料の一部を省略することができる無人航空機」に掲載されていないため(2021年3月22日現在)、申請に必要な機体の情報を全て記載する必要があります。DJI FPVのマニュアルやWebサイトを確認すれば必要なスペック等の情報は記載がありますので、それらを参考に機体登録をします。
「 最大搭載可能重量(kg)」については筆者は情報を見つけれられなかったのですが、「0」kgと記載すればOKです(DIPSには「取扱説明等に記載は有りません」というチェックボックスがありますが、こちらにチェックを入れても「重要な情報なのでメーカーに確認してください」と国土交通省から修正依頼が入ります)。
別売りのモーションコントローラーを利用する場合は「11. 飛行させる方法について入力してください。」の選択肢で「その他」にチェックを入れ、モーションコントローラーのマニュアルを添付しましょう。
また、「無人航空機の追加基準への適合性」でもひとつひとつ説明する必要があります。適宜機体やモニター画面を撮影、添付してください。特に「地上において、無人航空機の位置及び異常の有無を把握できること(不具合発生時に不時着した場合を含む。)。」という項目については注意が必要です。
DJI FPVのモニター画面には地図が表示されていないため、下記のような対応が必要です(A、BいずれかでOK。飛行許可をいただいた記載事例を参考にご紹介していますが、申請条件によっては許可が降りない可能性もありますので、その場合は個別に国土交通省と調整してください)。
A:「その他」にチェックを入れ「プロポに画面表示はないが、FPVゴーグル(モニター)上にてホームポイントの方向がわかり、現在のホームポイントからの高度と距離がわかるので、トータル的に位置の確認ができる。」と備考欄に説明。ホームポイントと高度、距離が表示されたモニター画面の写真を添付する。
B:「その他」にチェックを入れ「操縦装置に機体の位置及び異常の有無等を把握できる表示が出ないが、補助者を配置し常に機体の動きを監視させ、機体の位置及び異常の有無等を確認できるようにする。」と備考欄に説明。
提出用の画像サンプルもご提供したいところですが、DJI FPVは「資料の一部を省略することができる無人航空機」に掲載されていないため、申請は「固有の機体」についての申請になります(掲載済み機体は「機種」として扱われます)。したがって、提出する写真は申請対象となる固有の機体の写真が原則必要となりますので、本記事でのデータ提供は控えたいと思います。