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11/03/2022
野間氏:5年前、孫正義さんの弟である孫泰蔵さんが創業したMistletoe(ミスルトウ)という会社にジョインしました。会社といってもMistletoeは、若い起業家たちの創業や成長を支援する共同体みたいなコミュニティ型の組織で、事業としては投資、アクセラレーション、ハンズオンとあらゆることを手がけながらも、労使関係ではない雇用形態を模索しており、現在は従業員を雇っていません。私も契約という形で、コンサルティングやいろんな企画のブレストなどを手伝っていました。
当時のMistletoeでの担当分野が、モビリティ、教育、サステナビリティの3つ。EVのパーソナルモビリティ、空飛ぶドローンやエアモビリティなどの事業検討にあたり、詳細にリサーチも進めた。すでに先行プレイヤーがいる、かつ日本は法規制が厳しい。モビリティ領域へのハードルを感じるなか、サステナビリティ領域は「誰も興味を持っていなくて、誰もリードをとっていなくて、何も進んでいない」ことが印象的だったという。
転機になったのは2017年、「泰蔵さんと一緒に、日産さんのあるイベントに行ったこと」だった。EV車日産リーフを電源にして、慶應義塾大学環境情報学部教授である脇田玲さんのインスタレーションが展示されていた。しかし、「これからはEVの時代」という当時の風潮に、野間氏は違和感を感じたという。
話は逸れるが2020年12月17日、トヨタの豊田章男社長がオンライン記者会見を開いたことは記憶に新しい。2030年ガソリン車ゼロやEV化の報道が加熱する現状に対し、「カーボンニュートラル2050を実現するためには、国家のエネルギー政策の大転換なしには難しい」と苦言を呈した。
また会見では、「例えば乗用車400万台をEV化すると、真夏の電力使用ピーク時には電力が不足し、発電能力を10~15%伸ばす必要がある。これは原発なら10基、火力なら20基に相当する」との試算も公表した。
野間氏:豊田社長が指摘されている通りで、日本ではEV車に必要な発電量をどこで手当てするのかという議論が、当時もほとんどされていませんでした。オール電化で目の前から排気ガスが見えなくなれば、確かにその場ではゼロエミッションかもしれませんが、実際には地球温暖化ガスは出続けているという状態です。
かといって、国土面積の約7割が森林で平地が少ない日本では、太陽光発電で全てを賄うのは難しいでしょう。日本を取り巻く海の、潮力、波力、風力、地熱などの海洋エネルギーを活用するのが妥当だと考えました。
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