色鮮やか「北上川十五景展」 小野寺さん作品展 一関・大東農村環境改善セ【岩手】(岩手日日新聞社) - Yahoo!ニュース

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大東農村環境改善センターで北上川を描いたアクリル画を集めた「北上川十五景展」を開いている小野寺さん

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 一関市大東町猿沢字町方の小野寺健一さん(94)は、同町猿沢字板倉の大東農村環境改善センターで北上川の上流から下流までの風景を描いた「北上川十五景展」を開いている。公務員を退職後に絵筆を握り、70代の頃に数年間かけて描き上げたという15点のアクリル画が訪れる人に生涯学習の楽しさを伝えている。 展示しているのは、「北上川と岩手山」「北上河畔より束稲山」「北上川、錦桜橋遠望」など盛岡市から宮城県の石巻市までの北上川を題材にした15点。軽トラックで現地を訪れ、気に入った北上川の風景をカメラで撮影。写真を見ながら3~4年をかけてアクリル画に仕上げたといい、1点ずつに小野寺さんが手書きの説明も添えている。 印象に残っているのが、一関市の千歳橋下流左岸の眺めを描いた「北上川の狭窄(きょうさく)部」。「こうした狭窄部があったため、カスリン台風やアイオン台風で一関が大きな水害に見舞われた」と古里の川がもたらした災害の重さをかみしめる。石巻市のヨシ原を描写した「新北上川、残照のよし原」もお気に入りの作品。「午後の日差しを受けたヨシ原を今でも思い出す」と美しい情景を思い浮かべる。 小野寺さんは旧大東町職員で、現役当時は同センターに事務所があった猿沢公民館の館長なども務めた。退職後の1992年から同公民館の絵画教室に参加し風景や静物を水彩画やアクリル画で描くようになり、岩手芸術祭に10年連続で出展、入選を果たしたほか、両磐美術展や猿沢地区文化祭などにも作品を出している。 今回の展示には「老いての手習いから」「生涯学習のお勧め」のサブタイトルを付けた。小野寺さんは「自信を持ってお見せできる絵ではないが、絵画教室への参加をきっかけに絵を始め、今も心豊かに暮らしているのは生涯学習が良かったからだと思う。自分の体験から余暇を利用しながらの生涯学習をお勧めしたい」と思いを語っている。 北上川十五景展は3月18日まで。観覧時間は平日午前8時30分~午後8時。

最終更新:岩手日日新聞社

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