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11/03/2022
本作はとある世界で目覚めた主人公が、ひょんなことから手に入れた変身能力を武器に、モンスターを張り倒してはダンジョンを攻略していくアクションRPG。カートゥーンタッチで描かれたキャラクターのおかげでシンプルな動きで爽快なアクションを楽しめ、マップを含む世界は色彩豊かに作り込まれており見ていて飽きません。
本作の大きな特徴は杖による変身能力。変幻自在に姿を切り替えながらの冒険は実に愉快で、またテンションを上げてくれる軽快なBGMも良いものでした。『覆面闘士』シリーズでお馴染みDrinkBox Studiosが繰り出す最新作では、一体何が待ち構えているのか……さっそく紹介してまいりましょう。
本作の操作は、キーボード&マウス、コントローラーに対応していますが、ゲーム側からのおすすめは後者。個人的にもその方が遊びやすかったので、今回の執筆にあたりXbox Oneコントローラーを使用しています。他、設定画面に並ぶ項目はオーソドックスなものが殆どで、ウィンドウモード、フルスクリーンモードの切替機能がありがたかったですね。
ただし言語については、残念ながら日本語未対応。本作は比較的、簡単な英語でビジュアルでわかりやすく作られているため、操作まわりについては特に問題はないはず。ただし、セリフの応酬からストーリーを追っていくタイプなので、その点については大変かもしれません。
全編通してオンラインCo-op可能ですが、今回はソロプレイで進みます。新規ゲームを選択すると、顔色の悪い主人公が暗い汚い臭い「3K」の小屋で目を覚ますところから始まります。
中世ファンタジーテイストを感じる世界観で……いや普通にアンテナとか室外機っぽいものも散見されますが、とりあえず町をウロウロする主人公。記憶喪失によって状況がさっぱりわかりません。そんな中、住民から「Nostramagus」という大魔法使いに助けを求めれば良いとアドバイスを貰います。
Nostramagusはいたる所で像が建てられる程の偉大な人物らしく、その雄々しい立ち姿から筋力で解決するパワー系だと思われます。魔法はどうした。
さて、Nostramagusが居を構えるという本部にやってきました。
そこで如何にも狭量そうな男Randyの思い込みによって、流れるように投獄されてしまう主人公。
再び3Kな独房ですが、よく調べてみると画像下部に「8」の数字が刻まれた扉があります。これは「Stars」と呼ばれるアイテムを集めることで解放され、Starsはクエスト報酬やショップから入手可能。
よしじゃあアイテム集めだと意気込んでも、そもそも外に出られなければ話になりません。先程の画像上部を見れば、なにやら小さい穴が奥へと細く続いているようですが、人間サイズの主人公では到底通り抜けられません。何か手はないものでしょうか。何か手は……おや?
そんなとき目に止まったのはRandyのところからくすねた杖でした。先程まるで「無実の罪で豚箱に打ち込まれた」という感じで書きましたがぶっちゃけ主人公が悪い。ともあれ何かに導かれるように杖を振ってみると……、
なんとネズミに変身しました!
小さな体になったことでこのように狭い場所もちょちょいのちょい。
主人公は杖を使っていくつもの姿(フォーム)に変身することができます。最初はネズミだけですが、画像のように派生して更に別の姿になることが可能。
この頭上についているBだのCだのはランクですね。
そのためにはそれぞれの姿に設定されたランクを、クエスト達成による経験値などで一定ラインにまで上げる必要があります。
まあ最初のうちはこんな感じで「もっと格好良いやつになりたいよお!」と思わなくも……。
姿の能力はそれぞれ異なり、攻撃には毒や斬撃、打撃といった属性があります。一部のエリアでは、敵に対属性バリアなどが張られて攻撃が通らないといったことも。各姿をまんべんなく育てることで「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」対応できるようにしましょう。
なお一部クエストでは、特定の姿でのみ達成できるものあったり……。
さらに水上移動可能な姿を入手後は初期マップに戻ってお宝をゲットしたりなんてことも。
本作の戦闘は軽快でスピーディー、それでありながら見た目のエフェクトが適度に派手で非常に楽しい。敵が密集するとエフェクトにエフェクトが重なってわけがわからないままダメージ蓄積の末に命を落とすということもありますが、それもまたお祭り騒ぎで楽しい。
剣はある程度のリーチと攻撃力があって使い勝手がいいですね。
弓は複数の敵を貫通して攻撃が通るのでこういう狭い一本道で大活躍。
変身能力の項目でも少し触れましたが、それぞれの姿によって攻撃属性は異なり、その攻撃方法も剣を、弓を、足を、液を、噛みつきをといった具合にバリエーション豊かです。基本的な攻撃、通常攻撃に加えて、MP(スキルポイント)を消費する特殊技の組み合わせです。
なお物語を進めると、現在の姿に「別の姿の攻撃」を乗せることができます。例えばネズミの姿は、本来であれば「噛みつき攻撃」くらいしかできませんが、そこにRangerのスキルを乗せることで「弓攻撃」も可能になるのです。
このスキルとフォームの組み合わせは、見た目のギャップが面白いだけではなく、戦い方によりバリエーションをもたらしてくれる素晴らしいカスタマイズ要素でした。
そういえばクエストで経験値貯めるとかあったけど、そもそもクエストってなによ?ということでご説明しましょう。クエストとは、ゲーム内でプレイヤーが取る行動に対して設定された目標です。
一定数の敵を倒せとか、毒状態にして倒せとか、同時に複数の敵に攻撃を加えろだとかその内容は様々。ただし各姿をあれもこれも育てようとコロコロ切り替えてしまうと、全部中途半端にしか育たないので、ダンジョン攻略ごとに「ここではGuard(衛兵)を育てる!」と目標を絞った方が良いかもしれません。
クエスト達成の際に入手する経験値は2種類あって、ひとつはその姿に対して、もう一つはもともとの主人公の基礎能力に対して付与。それぞれゲージMAX毎にランク、レベルが上昇していきます。また冒頭で触れた開錠のStarsも入手できたり。
この世界はなかなかに広く、いくつかの町とダンジョンがあちこちに存在しています。モンスターは、それらを繋ぐ道の途中にもちらほら現れますが、主戦場はもちろんダンジョン内部。考えなしに突っ込めば色とりどり、種々様々、魑魅魍魎にお出迎えされてボコボコにされてしまいます。
入り口ではダンジョン名とともに推奨レベルが表示されるので、自身のステータスと相談しながら進めると良いでしょう。
とはいえ、マップ然りダンジョンのあちこちには破壊可能なオブジェクトが多く転がっており、それらの中からはショップで使用できる通貨や体力回復アイテムを頻繁に入手できるので、腕に覚えがあれば多少は強引に進んでしまっても問題ないでしょう。
最奥にはボスまたはそれに準ずる敵集団との戦闘が待ち構えており、それらを殲滅することでクリア。報酬もたんまりもらえます。
ダンジョンは一度攻略したらおしまいではなく、何度でも挑戦が可能。一部ダンジョンの内部構造はその都度ランダムで変化するので、ある程度のバリエーションを楽しむことができるでしょう。
各クエストの進捗が定量的に把握しやすいため、「もうちょっと頑張ればランクアップできそう」と、ついついプレイが続いてしまう本作。シンプルな操作で爽快な変身アクションを楽しんでまいりましょう。
タイトル:『Nobody Saves the World』対応機種:PC(Windows)/Xbox Series X|S/Xbox One記事におけるプレイ機種:PC(Windows)発売日:2022年01月18日記事執筆時の著者プレイ時間:3時間価格:通常価格 2,570円、セール価格 2,313円(22年02月02日まで)Razer Hammerhead Duo Console ゲーミングイヤホン Razer Green Limited Edition