Electric toothbrush, the background behind the sales of luxury models over 40,000 yen-Yusuke Furuta's home appliance trend communication

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ビックカメラ池袋本店 3階にある電動歯ブラシコーナー

電動歯ブラシ、4万円超の高級モデルが売れる背景は - 古田雄介の家電トレンド通信

今回はビックカメラ池袋本店を訪ね、電動歯ブラシの売れ筋を取材しました。家電量販店で情報を集めていると、コロナ禍で売り上げが伸びているジャンルのひとつとして高頻度で挙げられるのが電動歯ブラシです。同店の場合、以前はインバウンド需要でお土産用に安価な電動歯ブラシがたくさん売れる傾向があったそうです。コロナ禍になると、入れ替わるように自分用に購入する国内需要が高まり、高付加価値の付いた高価なモデルが売れるようになり、その傾向が現在まで続いているといいます。【画像】一番人気となっていたのが、ブラウン・オーラルBの最上位モデル「iO9」。販売価格は41,800円と高価ながら、初めての電動歯ブラシとして選ぶ人も多いという健康家電コーナーを担当する菅原雄星氏は「電動歯ブラシは年代も性別も問わず注目されていますね。マスク生活が一般的になって、口臭を含む口まわりが気になる人が増えたこと、なるべく歯医者さんのお世話にならないよう予防意識が高まったことなどが背景にあるように思います」と解説します。どんなモデルがどんな理由でヒットしているのか。「電動歯ブラシ選びの三カ条」を踏まえて、売れ筋トップ5を見ていきましょう。<電動歯ブラシ選びの三カ条>人気ブランドはおもに3つ。音波振動式ならフィリップスの「ソニッケアー」とパナソニックの「ドルツ」、回転式ならブラウンの「オーラルB」ブラッシング能力や歯茎へのやさしさ、自身の口の大きさなどを考慮してブランドを選びたい。家族で使う場合も同様交換ブラシの価格やラインアップも計算に入れて買い物するのがお勧め。本体を安価に済ませ、高価なハイエンドの交換ブラシを買う手もあり※本文と写真で掲載している価格は、取材した2022年1月18日14:30時点のものです。日々変動しているので、参考程度に見てください。第1位…オーラルB最上位の能力を備える「iO9」一番人気となっていたのは、ブラウン・オーラルBの最上位モデル「iO9」でした。口内を3Dトラッキングしてブラッシング状態を認知する人工知能を搭載するほか、歯茎や舌のケアまで対応する7モードを収録するなど、多彩な機能を備えています。取材時の価格は41,800円でした。「歯垢除去能力が高い回転式のなかでも、『遠心マイクロモーション』という技術でオーラルBでも最上級の力があります。長らくオーラルBを使ってきた方のほか、初めての電動歯ブラシとしてコチラを選ぶ方もいらっしゃいます。最初は最上級にして、不要な機能があれば次からグレードを落としていく、というスタンスも広まっていますから」第2位…オーラルB iOシリーズで手が出しやすい「iO7」続く2位には、同じブラウン・オーラルBのiOシリーズに属する「iO7」が入りました。歯や歯茎用の5モードを備え、iO9と同じ遠心マイクロモーション技術も搭載しています。取材時の価格は32,780円。「オーラルBは歯垢除去能力重視で選ぶ方が多く、そうなると最上位シリーズの『iO』に人気が集まります。そして、iO9ほどの多機能は求めないという人は、iO8よりもiO7に落ち着くことが多い印象です。基本的なブラッシング能力はiO9とそん色ないうえで、1万円近く安くなるのが魅力ですね」第3位…個人に最適化できるソニッケアー最上位「9900 プレステージ」3位は、フィリップス・ソニッケアーの最上位モデル「9900プレステージ」です。ブラッシング時の圧力や動きを検知して強度を調整する「SenseIQ」技術を搭載するのが特徴で、取材時の価格は43,110円でした。「歯茎にやさしいと評判のソニッケアーで最上位にあたるモデルです。歯茎を痛めず、なおかつしっかりと磨きたいという人に指名買いされますね」第4位…入門モデルとして支持が厚い「ドルツ EW-DL37」4位は、3位以上のハイエンド指向から打って変わり、パナソニック・ドルツのエントリーモデル「EW-DL37」となっています。毛先の細さ約0.02mmの極細毛ブラシを採用した音波振動型で、価格は9,120円でした。「1万円以下で始められるということで、入門機として安定した支持を得ています。ブラシは毛先が細いだけでなく、ヘッドとネックも薄く細いので、口が小さな人でも使いやすいと評判ですね。また、ドルツは通常タイプの交換ブラシが2本で550円から選べるなど比較的安価なので、ランニングコストを考えて選ばれることも多い印象です」第5位…1万円クラスのライバル「プロテクトクリーン 6100」5位も、比較的安価なモデルがランクインしました。フィリップスの「ソニッケアー プロテクトクリーン 6100」で、価格は12,060円。低価格寄りのモデルながら、3モード×3段階のブラッシングモードを備え、過圧防止センサーを備えています。「EW-DL37のライバル的な売れ方をしていますね。ソニッケアーの交換ブラシはブランド全体で使えるので、本体はコチラにしてハイエンドクラスのブラシを装着する、といった方もいらっしゃいます」はみ出し情報…モバイルタイプで注目株の「フィリップス 1 by ソニッケアー」ランキング上位以外の注目株として、菅原氏はフィリップスの携帯用電動歯ブラシ「フィリップス 1 by ソニッケアー」を挙げます。目安値で約3カ月電池がもつ仕様の音波振動タイプで、価格は3,270円。ミッドナイトブルーとミントブルー、マイアミ、マンゴーの4カラーが選べます。「ユニークなカラーバリエーションが人気のモデルですね。同梱のケースもコンパクトで、持ち運びやすいと目立って売れています」 著者 : 古田雄介ふるたゆうすけフリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。

古田雄介

最終更新:マイナビニュース