「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
8月31日と9月1日に、和歌山県すさみ町の漁港からカツオを載せたドローンが飛び立ち、道の駅へ届けるという実証実験が実施されました。実験は、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が、イームズロボティクス株式会社と株式会社ウフル協力の下、行いました。すさみ町の名産品「すさみケンケン鰹」はどのようにして空からドローンで運搬されたのでしょうか。
実証実験は、和歌山県の南西部に位置する沿岸の小さな町、すさみ町が舞台となりました。「道の駅すさみ」のレストランから、利用客が刺身を注文すると、漁港関係者のタブレットに通知が届きます。漁港から水揚げされたばかりの新鮮なカツオをドローンに載せて、道の駅まで運搬。新鮮なカツオが刺身となってレストランで利用客に提供されます。
カツオが入った約5Kgの発砲スチロールを載せたドローンは、事前に設定された海岸線の約3Kmのルートを自動航行します。秒速7mで航行し、目標地点の道の駅に約10分で着陸。目標地点に誤差約6.5cmの精度で着陸するための仕組みとして、ソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」が活用されました。
準天頂衛星「みちびき」などのGNSS※1から受信した信号を利用してRTK測位※2を行うことで、誤差数センチメートルの測位を実現。
ソフトバンクの独自基準点が受信した信号を基に、「測位コアシステム」で補正情報を生成し、ソフトバンクのモバイルネットワークを通して農機や建機、自動運転車、ドローンなどに搭載されたGNSS受信機(移動局)へ補正情報を配信します。この補正情報と、GNSS受信機が受信した信号を活用してRTK測位を行うことで、誤差数センチメートルの高精度な測位がリアルタイムで可能になります。
icimillについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
刺身として生で食べることが多いカツオは、身の劣化が早いため鮮度が重要です。高齢化による人手不足が進むすさみ町では、物流の自動化など、ITを活用したさまざまなソリューションの検討を始めており、そのひとつが、今回のドローンによる魚の運搬です。
すさみ町は、ドローンによる鮮魚の運搬の実用化を目指すとともに、災害時の支援物資の配送や、物流網に課題がある山間部の居住者への医薬品配送などでドローンの活用を検討する予定です。
(掲載日:2021年9月9日)文:ソフトバンクニュース編集部
タグ: