日本ビデオシステム、橋口憲太郎代表取締役社長インタビュー。撮影現場の課題を解決する周辺機器誕生秘話を聞く

日本ビデオシステム、橋口憲太郎代表取締役社長インタビュー。撮影現場の課題を解決する周辺機器誕生秘話を聞く

橋口氏:映像機器の販売でしたね。そのとき、ソニーさんやパナソニックさんのカメラの販売と撮影の2本立てで会社を運営することを考えていました。しかし技工士の仕事をして3年が経ち、辞める時期を迎えると、辞めるのを本気にされていなくて引き止められました。しかし、夢実現のため予定より三ヶ月は遅れましたが、1992年7月1日にやっと日本ビデオシステムを設立しました。

設立当時はあまりお金がなかったので、書類作成から登記まですべて自分でやりました。さまざまな大手メーカーさんと契約はとれましたが、そこで事件が起きました。販売契約をしたにも関わらず、大手販売店から圧力がかかって、サービスは契約したものの機材の仕入れ販売ができないと一方的に言われました。

日本ビデオシステム、橋口憲太郎代表取締役社長インタビュー。撮影現場の課題を解決する周辺機器誕生秘話を聞く

そのころ大手メーカーさんのカメラを紹介する展示会を開催して100人ぐらい集まりました。しかしメインになるカメラメーカーさんが欠席して、カメラを送ってこなければ人も来ませんでした。展示会は他のメーカーさんのおかげでなんとか実施できましたが、その後このメーカーさんの担当者と私は当然喧嘩になりまして、これがきっかけで映像機器メーカーに方向転換することにしました。これは23歳の時の話です。