「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
イヤホンが耳から脱落しやすかったり、頻繁にノイズが聞こえたりして、ストレスを抱えている人もいるのではないでしょうか。イヤホンの付け方を調整することで、ストレスフリーで快適な装着感が得られます。『シュア掛け』についても見ていきましょう。
イヤホンの快適な装着方法は、イヤホンの形状によって異なります。まずはイヤホンの種類と特徴について見ていきましょう。
『カナル型』はノズル部分を耳栓のように耳の奥まで差し込んで固定するタイプのイヤホンです。
しっかり差し込めば、音漏れしにくく、音楽をクリアに聴けます。強い摩擦力でイヤホンを支えるため、簡単に脱落しないこともメリットです。
その反面、周囲の音が聞こえにくいというデメリットがあります。また、耳が疲れやすいため、長時間のリスニングに向かないことも短所です。
『オープンエアー型(開放型)』は、ハウジングの外側が網目状になっていたりスリットが入っていたりして、しっかり装着しても耳を密閉しない構造のイヤホンです。
カナル型より周囲の音が聞き取りやすく、アウトドアでのリスニングなどに向きます。一方で、常にノイズが入っている状態であり、音楽に集中したい場合には向きません。
また、音漏れしやすいこともデメリットです。大音量での再生がマナー違反になりやすい場所では、ボリュームに注意しましょう。
ちなみにオープンエアー型はハウジングの構造を指す言葉で、『オープンエアー型のカナル型イヤホン』も存在します。
『イヤーカフ型』は、ノズルを耳に差し込まず、クリップのように耳介の端に挟んで固定するタイプのイヤホンです。
ノズルで耳穴を塞がないため、オープンエアー型よりも周囲の音をクリアに聞き取れます。耳のすぐそばにスピーカーがあるような状態で、音楽を環境音の一部として聴いているようなリスニング感です。
音漏れが前提になるため、アウトドアではボリュームに注意しましょう。耳の形状や挟み方によっては脱落しやすく、耳が疲れやすいことはデメリットといえます。
イヤホンによっては『イヤーフィン(イヤーフック)』が付属しているタイプもあります。これを耳介のくぼみに収めることでフィット感を向上でき、無理に圧迫する必要がありません。
ここまでは、イヤホンの種類と特徴について紹介しましたが、次にイヤホンの付け方の重要性について考えましょう。流行の『耳掛け』や『シュア掛け』についても紹介します。
イヤホンはなんとなく装着しただけでもリスニングはできますが、付け方によっては脱落しやすかったり疲れやすかったりします。
きちんと装着したはずが移動中にノズルが抜けてきて、音楽が聴こえにくくなったり急に外れたりした経験がある人も多いでしょう。
脱落しないように無理に押し込むと、疲れやすいうえ、耳を痛める原因にもなります。イヤホンの形状に合わせて、イヤーピースやコードを調整することで、ストレスフリーで快適なリスニング体験を得ることが可能です。
『シュア掛け』というイヤホンの付け方を見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。これはスポーツ選手などが実践することで広まった、『SHURE(シュア)』のイヤホンの付け方の俗称です。
SHUREはアメリカのイヤホンメーカーで、カナル型の高性能イヤホンを得意としており、ミュージシャンにも人気があります。
SHUREのイヤホンは、装着時にコードが上向きになるモデルが多く、自然にコードを耳掛けする仕様です。耳掛けして、さらに残りのコードを体の背面側に回す付け方を『シュア掛け』と呼びます。
ここまでは、イヤホンの種類別の特徴と『耳掛け』や『シュア掛け』について紹介しました。耳掛けは装着感を高める効果があり、背面にコードを回すことでノイズを軽減できます。
ここでは、シュア掛けのメリットについて見ていきましょう。イヤホンの形状さえ合えば、おすすめの付け方です。
シュア掛けの大きなメリットは、装着時の安定性が向上する点が挙げられます。『ストレートダウンスタイル』と呼ばれる一般的な付け方ではコードがそのまま下に落ち、体の前面に回ります。
この掛け方では、重力の影響でイヤホンが自然と脱落しやすいことがデメリットです。自由に動くコードが長く残り、移動中の揺れが大きくなります。しかも、ノズルのポジションが安定せず、引っ掛けてイヤホンが抜けないようにする注意力も必要です。
一方、シュア掛けにすれば、下向きに落ちやすいノズルを上向きに固定でき、耳から伸びるコードが邪魔になりません。着用感が安定する上、脱落やコードの取り回しのストレスが減ります。
イヤホンを着用するとき、ストレスの原因になるもう一つの問題は『タッチノイズ』です。この「ガサガサ」というノイズは、コードと衣服の摩擦や、コードの接続ポジションが変化することによって発生します。
ストレートダウンスタイルでは、衣服とコードが擦れやすく、揺れが大きいためにコードの接続が不安定になりがちです。
シュア掛けではコードを体の背面に回して衣服に密着させるため、摩擦や揺れを起こしにくく、タッチノイズが軽減される効果も期待できます。
ここまでは、シュア掛けにフォーカスしてイヤホンの付け方を紹介しました。イヤホンの付け方で気を付けたいポイントは、脱落しにくいこと、タッチノイズを起こさないこと、総合的に装着感が快適であることです。
ここでは、イヤホン、イヤーピース、コードの種類によって異なる、イヤホンの付け方について見ていきましょう。
カナル型は脱落しにくいことがメリットですが、ストレートダウンスタイルでコードが揺れると耳の疲労感が蓄積されていきます。
コードを背面側に回すだけで、揺れを抑えてタッチノイズの軽減も可能です。ノズルに角度がついているモデルは、耳掛けする際にはLRを逆にして装着しましょう。
オープンエアー型では、ハウジングからコード側に伸びるカバーの『ケーブルブーツ』が長いモデルがあります。上向きにするとコードが耳にうまく掛からない形状のモデルは、背面にコードを流すことで揺れやタッチノイズを軽減しましょう。
イヤーピースを交換するだけでも、装着感は高まります。モデルによってサイズ展開や形状はさまざまですが、素材は基本的にシリコンかウレタンの2種類です。
シリコン製は耳の形状に合えば密閉感が高く脱落しにくい反面、押し込みすぎると疲れやすく、耳の形状に合わなければ脱落しやすくなります。
ウレタン製はスポンジ状になっており、疲れにくく、耳の形状を選びません。ただし頻繁に着用すると劣化が早く、音漏れしやすいことが注意点です。
弾丸のようなフォルムをした『フランジ型』のイヤーピースであれば、無理なくしっかり装着でき、快適なリスニング環境が得られます。耳の形で向き不向きはありますが、大きめの3段フランジのイヤーピースを浅く装着すれば、脱落しにくいうえ、オープンエアー性能を得ることも可能です。
イヤホンのコードは、Y字型とU字型の2種類に大別できます。Y字型はLRのコードが直線的に分岐している形状で、U字型はLRどちらかが長い形状です。
シュア掛けをする場合には、Y字型であれば無理なく装着できても、U字型は片側の長さが足りずに装着できないケースがあります。
耳に回して背面に流すことを想定して、コードが長めのイヤホンを選ぶことがおすすめです。余ったコードは『コードクリップ』でまとめれば邪魔になりません。
文/編集部