「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
テレワークが定着したINTERNET Watch編集部では、それぞれの住環境の中で、仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。
出先でノートPCのバッテリーがなくなって困ったことはないだろうか? 先日久しぶりのリアル取材に行った際に、ノートPCの充電を忘れていてヒヤヒヤしながら取材をすることがあった。
コロナ禍以降、取材もオンラインで行われることが普通になったが、最近では少し落ち着いてきたことで、リアルに対面しての取材も行われるようになってきた。先日久しぶりのリアル取材があったのだが、そこでやらかしてしまったわけだ。取材の際には持ち運びやすいモバイルノートPCを使うのだが、久しぶりの出番となったそのノートPCの充電をすっかり忘れていた。
幸い、その日のインタビューは短時間で終わったので事なきを得たのだが、バッテリー残量と残りのインタビューの時間を気にしながら取材するのは気が気ではなかった。久しぶりのリアル取材で名刺など忘れないように気をつけていたのだが、まさか充電を忘れるとは。
そこで今回はAnkerのUSB PD(Power Delivery)対応モバイルバッテリーを購入してみることにした。
スマホの充電などで重宝するモバイルバッテリーだが、最近はUSB PD給電が可能でノートPCを充電できるようなものも存在するのだ。筆者の使っているLenovo Thinkpad T480sはUSB PD充電に対応しているので、そうしたモバイルバッテリーがあれば移動中の電車の中でも充電ができる。
ただし、USB PD充電できると言っても、20Wなどの出力ではPCの充電には使えない。純正の充電器が65Wなので理想は65W以上、ただし60Wでも充電できることは確認済みなので、60W以上のものを探してみた。
探してみると意外とあるもので、Anker PowerCore IIIのシリーズだけでも3つのモデルが見つけられた。
まず容量が2万5600mAhのモデルで「Anker PowerCore III Elite 25600 85W」と「Anker PowerCore III Elite 25600 60W」。この2つはほぼ同サイズながらUSB PDの最大出力が85Wと60Wというのが一番の違いとなる。そしてもう1つの「Anker PowerCore III 19200 60W」は、その名のとおり1万9200mAhで、サイズは少しコンパクト、USB PDの最大出力は60Wとなる。
なお、記事執筆時点では「Anker PowerCore III Elite 25600 85W」の単品は売り切れとなっており、PD充電器付きのモデルのみ販売していた。
モバイルバッテリーについては、単に一番高いヤツが一番いいとはならない。軽さやサイズも大きな指標だからだ。そこでスペックを比べてみたのが以下の表だ。
PowerCore III Elite 25600 87W | PowerCore III Elite 25600 60W | PowerCore III 19200 60W | |
バッテリー容量 | 2万5600mAh | 2万5600mAh | 1万9200mAh |
サイズ | 約183.5×82.4×24.0mm | 約183×82×24mm | 約169×79×22mm |
重量 | 約573g | 約568g | 約422g |
ポート数 | TypeーC×2、TypeーA×2 | TypeーC×1、TypeーA×2 | TypeーC×1、TypeーA×2 |
USB PD1ポートの出力 | 最大87W | 最大60W | 最大60W |
全ポート合計出力 | 最大78W | 最大75W | 最大60W |
充電 | 最大100W | 最大60W | 最大60W |
「Anker PowerCore III Elite 25600 85W」と「Anker PowerCore III Elite 25600 60W」は寸法、重さともにほとんど同じ。「Anker PowerCore III Elite 25600 85W」のほうが、充電も最大100Wに対応し、出力ポートも4つあって、どうせほぼ同じ重さならば「Anker PowerCore III Elite 25600 85W」を選びたくなる。
一方で「Anker PowerCore III 19200 60W」はおよそ150g程度軽い。150gというと単1電池1本強、単三電池6本強という重さだ。割合でいうと25%程度軽くなるので、十分体感で分かる差だと言えるだろう。ただし、バッテリー容量についてもちょうど25%減となる。