Engadget Logo
エンガジェット日本版 Xiaomi Pad 5ファーストインプレッション:やっとiPadと戦えるAndroidタブレットが出た

Engadget Logo エンガジェット日本版 Xiaomi Pad 5ファーストインプレッション:やっとiPadと戦えるAndroidタブレットが出た

先日、海外で発売済みのXiaomiのハイスペックなタブレット「Xiaomi Pad 5」が日本に上陸しました。

Xiaomi Pad 5はSoCにSnapdragon 860を搭載した準ハイエンドタブレット。11インチディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応しており、大画面でサクサクコンテンツを楽しめることが特徴です。そんなタブレットが4万3780円というXiaomi価格で入手できるから驚きですね。

今回はそんなXiaomi Pad 5を入手しましたので簡単にご紹介します。

Xiaomi Pad 5(Amazon)

どんなコンテンツでもサクサク動くタブレット

Xiaomi Pad 5最大の特徴はそのスペックです。

タブレット市場はiPad一強です。そのため、ここ数年のAndroidタブレットといえば低価格だけど最低限しか動かないものばかりでした。

一方で、Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860を搭載したほぼハイエンドモデルです。Snapdragon 860の性能はSnapdragon 855とほぼ同じで2年前のハイエンドモデル同等だと言われています。

Snapdragon 800番台を搭載することで非常に重くてハイエンド端末じゃないと快適に動かないゲームといわれている原神もサクサク動きます。最新端末と比べると流石に画質は劣るものの、大画面で3Dゲームがプレイできることに感動。

Xiaomi Pad 5は原神も動くパワフルなマシンパワーで動画や映画を鑑賞する、電子書籍を読むといったコンテンツ消費でサクサクと小気味よく動き、一切のストレスがありません。

Xiaomi Pad 5はコンテンツを楽しむ装備も万端です。

11インチのディスプレイは2560x1600 px(動画に有利な16:10)と高精細。有機ELではなく液晶ディスプレイとなっていますが、iPadと同等かそれ以上で他の低価格なAndroidタブレットと一線を画する美しさがあります。

ベゼルはiPadと同じぐらいで持ちやすさとデザイン性が両立した仕上がりとなっています。

Xiaomi Pad 5は有機ELではない代わりに120Hzのリフレッシュレートに対応しています。iPadは9万円台からのiPad Proのみが120Hzに対応していることを考えると非常にお買い得ですね。

また、ディスプレイだけでなくスピーカーの音質も悪くありません。Xiaomi Pad 5は上下左右に4基のスピーカーを搭載しており、縦向き横向きのどちらでもバランスの良い音質に仕上がっています。なお、規格としてはDolby Vision/Atmosに対応しています。

Engadget Logo
エンガジェット日本版 Xiaomi Pad 5ファーストインプレッション:やっとiPadと戦えるAndroidタブレットが出た

簡単なクリエイティブ作業もできる

Xiaomi Pad 5はコンテンツ消費だけでなくクリエイティブな作業もある程度できます。

タブレット長辺の上部には4096段階の筆圧検知が可能な純正スタイラスのSmart Penがくっつくマグネットが埋め込まれ、下部には純正キーボードカバーの電子接点があります。なお、現時点で日本ではSmart Penのみがアクセサリーとして販売されています。(価格は1万1800円とちょっとお高めです。)

あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してください

もちろんBluetoothキーボードやマウスとの接続も可能です。特にAndroidはJIS配列のBluetoothキーボードをJIS配列のまま利用できるため、iPadよりもテキスト入力がはかどります。

私の場合は

USB-C端子からケーブルで一眼カメラ/iPhoneの写真を読み込む→大画面を生かしてLightroomでレタッチ→写真アプリで落書きを加える→出来上がった写真をSNSにアップする

といった作業をXiaomi Pad 5でできました。また、この記事もすべてXiaomi Pad 5で執筆しています。

もちろんXiaomi Pad 5はiPad ProのM1チップのような超ハイパワーなチップは搭載されていませんし、最適化されたアプリやアクセサリーの数ではiPadの足元にも及びません。しかし、4万円台という価格でありながら、そこそこ高いスペックと拡張性を生かしてちょっとしたクリエイティブなことができるのは大きなポイントだと思います。

ライバルは10.2インチの無印iPad

Xiaomi Pad 5は4万3780円という価格設定を考えると、9月に発売された10.2インチの無印iPad(39,800円)が一番のライバルになると思います。

10.2インチ無印iPadのA13 BionicはXiaomi Pad 5のSnapdragon 860とほぼ同じ性能ですし、アスペクト比は違えどディスプレイ解像度はどちらも同じレベルです。

iPadは、AirDropやAirPlayが利用できるiOS搭載で、iOSに最適化されたアプリ群や豊富なアクセサリー類、確かなリセールバリューがあり非常に強力なライバルです。正直、個人的には手放しにおすすめできるという点でiPadのほうがいいと思っています。

しかし、コンテンツを楽しむだけならXiaomi Pad 5でも十分です。それどころかヌルヌル動く120Hzディスプレイやバランスの良いクアッドスピーカーなど、無印iPadを上回る性能をしているところもあります。

そんなXiaomi Pad 5は、iOSよりもAndroid派の人、タブレットではコンテンツを生産するというよりかは消費するほうが多い人、人とは違うものが好きな人、そして久々に高品質でハイスペックでiPadに負けないAndroidタブレットが出たことが嬉しい人(私はこれです)におすすめできるモデルだと思います。

あっちなみに指紋認証がなくて簡易的な顔認証のみなのと、GPS非対応でGPSを使ったゲームができない点にはお気をつけくださいね。

Xiaomi Pad 5(Amazon)