「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
つい先日、ふと気になって発売日に購入して10か月近く使った自分のiPhone 12 miniのバッテリー状況を確認してみたところ、なんと
1年も使ってないのに10%以上も最大容量が減少していました!2年近く使った姉のiPhone 11は86%、3年近く使った母のiPhone XSは84%だったので、1年も使ってないのに89%というのはかなり劣化のペースが速い印象です。
姉や母との使い方の違いを考えてみたところ、思い当たる節はワイヤレス充電を多用していたことぐらいでした。というわけで今回はワイヤレス充電とバッテリー劣化の関係を探っていきます。
以前の記事でお伝えしましたとおり、スマホのバッテリー劣化は熱と充電率が大きく影響しています。そのため、満充電に近いときの発熱はバッテリーが大きく劣化する原因となります。
一般的にワイヤレス充電は有線充電よりも発熱しやすい傾向にあります。これは、ワイヤレス充電が電気を一旦磁気に変換してから電気に戻すことをしており、系全体のエネルギーを伝える効率が悪いためです。そのエネルギーロスは熱として放出されるため、ワイヤレス充電は有線充電よりも発熱しやすいのです。
また、ワイヤレス充電器にスマホを置く位置がすこしでもずれているとエネルギー伝播効率が低下し、周波数や出力の上昇による調整がなされるため発熱しやすくなります。
過去に行われた研究では位置がずれたワイヤレス充電の場合、満充電後の冷却にかかる時間が2倍以上になることが指摘されています。この結果より、満充電時に発熱している時間が伸びることでバッテリーがより劣化しやすくなることが示唆されます。
ここから先は余談ですが、AppleがiPhone 12シリーズと同時に発表したMagSafe、OPPOのMagVOOC、そしてrealmeのMagDartなどはマグネットを使ってコイルの位置を最適化しており、位置ずれによる発熱問題をうまく解決しています。
Apple純正MagSafe充電器には発熱状況に応じて充電速度をコントロールする機能も付与されており、比較的安心してワイヤレス充電を利用することができます。
一方で開発が中止となった、どこにおいてもワイヤレス充電ができるAirPowerはたくさんのコイルを内部に配置する構造をしていましたが、こちらはどうおいても少しのずれが生じるため、発熱しやすいと予想されます。
また、AirPowerは複数台の充電もできるように設計されており、磁気干渉等の問題もあってかなり開発が難航したんだろうなと想像できます。
私はIKEAのワイヤレス充電器を利用していたのですが、満充電となってもじわじわと充電を続ける仕様となっており、そのためかずっと体温よりも温かい状態(40℃ぐらい?)を維持し続けていることがわかりました。夜通しワイヤレス充電器の上に放置することも多々あったのでこれがバッテリー劣化の一因となったと予想しています。
ワイヤレス充電器を利用する際はいかに発熱させないかがポイントとなります。
そのため、
といった点に注意するのが良いと言えるでしょう。