顔認証システムの漢王科技、21年12月期は前期比で売上増も純利益はほぼ半減 (2022年2月28日) - エキサイトニュース
深セン証券取引所メインボードに上場している、文字認識、顔認証システム企業の漢王科技(002362/深セン)が2月25日に2021年12月期の業績速報を発表、売上高が前期比で増加した一方で純利益が50%近く減少したことを明らかにした。 同社は1998年設立で2005年に株式会社化、10年3月に深セン中小企業板に上場した。パターン認識を主とする知的対話分野関連のハードウェア、ソフトウェア製品の生産、ライセンス付与、プラットフォームサービスを主業務とする。文字認識、顔認証、手書き入力などで多くの自主開発技術を持つ。ソフト・ハードを組み合わせた製品、サービスを提供し、電子行政、パーソナルオフィス、移動通信、デジタル家電などの分野に広く応用されており、中国国内のみならず日本、北米、南米、欧州などの海外市場にも進出している。速報によれば、2021年12月期の売上高は16億1880万元で前期比4.09%増、純利益は5402万元で1億399万元だった前期から48.05%減少した。 売上高が前年より増加した要因として、テキストビッグデータ事業、顔認証および生体認証事業の生産ラインが徐々に整ったこと、デジタル経済、コンピュータビジョンなど業務に関連する市場の成長に伴い、市場開拓が順調に進んだことを挙げた。また、世界的な新型コロナの感染が落ち着きを見せ始めたことでデジタルペインティング事業が好調を呈したこと、電子ノートや羽ばたき式ドローンなどの人工知能(AI)端末のオンラインプラットフォームの導入が進んだことも売上増加に繋がったとしている。 一方、純利益が前期比でほぼ半減した理由については、新たな事業分野への先行投資、半導体不足に伴う製品の技術プラン変更のための研究費用投入などによる研究開発費の増加、戦略的な発展の必要に基づく人材呼び込み、管理強化などの費用増加、半導体やスクリーンモジュールなどの原料価格高騰によるコスト上昇、人民元の値上がりなどの要素を挙げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)編集部おすすめ
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