新しい「MacBook Pro」から第3世代の「AirPods」まで:アップルが発表した5つのもの

新しい「MacBook Pro」から第3世代の「AirPods」まで:アップルが発表した5つのもの

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ディスプレイの上部にはノッチ(出っ張り)があり、そこにヴィデオ通話用のカメラが配置された。センサーが大型化されたことで解像度は旧モデルの720pから1,080pへと向上し、取り込める光の量を示すF値は2.0となった。これにより、明るさが足りない場面でのカメラのパフォーマンスが2倍になるなど、“Zoom時代”に合わせたアップデートとなっている。

ただし、同じノッチでもiPhoneとは異なり、赤外線センサーなどを統合した「TrueDepth」カメラは搭載されていない。このため顔認証機能「Face ID」には対応しない。代わりにキーボードの電源ボタンに指紋認証「Touch ID」に対応した指紋センサーが内蔵されているので、指先ひとつでロックの解除が可能だ。

新しい「MacBook Pro」から第3世代の「AirPods」まで:アップルが発表した5つのもの

また新しいMacBook Proでは、ファンクションキーの代わりになるタッチインターフェイス「Touch Bar」が廃止され、物理ファンクションキーが復活した。使用中のアプリに応じてキーの表示と機能を変えて利便性を向上させるアイデアが“失敗”だったことを、どうやらアップルは認めたようである。

復活したのは物理ファンクションキーだけではない。注目すべきは、旧モデルで廃止されていたポート類の復活だろう。新しいMacBook ProにはHDMIポートのほか、「Thunderbolt 4」に対応した3つのUSB-Cポート、SDカードスロットが搭載された。これで接続アダプターやUSBハブといった余計なものを使わなくても済む場面が増えることになる。さらにヘッドフォンジャックは、音の再現性が高いハイインピーダンスヘッドフォンに対応している。

もうひとつ重大な“復活”がある。2016年に廃止されていたマグネットによって電源ケーブルを固定する「MagSafe」が「MagSafe 3」として戻ってきたのだ。「iPhone 12」以降に搭載されたシステムのようにアクセサリーを取り付けるような仕組みにはなっていないが、過去のMacBookシリーズのように電源ケーブルをマグネットで固定できる。なお、USB-Cポートからの充電も引き続き対応するので、既存の電源アダプターも利用できる。

音質の面でもアップデートがあった。新しいMacBook Proにはスタジオ品質を謳うマイクのほか、6つのスピーカーで構成されるサウンドシステムが搭載された。スピーカーは2つのトゥイーターと4つのウーファーで構成されており、低音域を80パーセント多く再生できるほか、空間オーディオに対応している。