フジクラ×住友電気工業 電力供給に欠かせない電線を手掛ける大手を比較【ライバル企業の生涯給与】

フジクラ×住友電気工業 電力供給に欠かせない電線を手掛ける大手を比較【ライバル企業の生涯給与】

(日刊ゲンダイ)

 先週は、都心に雪が降るなど急激な寒さによる電力の逼迫が話題になりました。東京電力は、中部電力と関西電力から電力融通を受け、難局を乗り切ったようです。電力は電線を伝わって各家庭に運ばれます。中部電力×東北電力 料金値上げが続く大手電力2社の生涯給与を比較 今回は非鉄金属業界で電線事業を扱う「フジクラ」と「住友電気工業」の社員待遇を比較してみます。 フジクラは電線ご三家の一角です。光ファイバーやワイヤハーネスなどを製造する独立系の非鉄金属メーカー。携帯電話やデジタルカメラなどに使われるフレキシブルプリント基板で世界有数です。会社の歴史は1885(明治18)年に始まります。絹・綿巻き線の製造でした。1910(明治43)年、電線事業の規模拡大を目指し藤倉電線の社名となっています。 住友電工は電線事業で国内トップ。非鉄金属メーカーとしても最大手です。光ファイバーなど通信インフラに強みを持ち、世界トップシェアの製品を多数抱えます。社名からも分かるように住友グループを支える一社です。 業績はどうでしょうか。2021年3月期(連結)で比較してみます。売上高はフジクラが6437億円、住友電工が2兆9186億円。営業利益は244億円と1139億円、純損益は54億円の赤字と、563億円の黒字です。 有価証券報告書によると、社員の平均年収はフジクラが638万6000円、住友電工が778万円です。年代別の推定年収は、30歳時はフジクラが604万円、住友電工が649万円。40歳時は692万円と743万円、50歳時は688万円と739万円となっています。 生涯給与はこうです。▽フジクラ…2億5415万円▽住友電気工業…2億9499万円 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はフジクラ7319万円、住友電工7734万円。85歳時は7152万円と7241万円です。どちらも安定した老後が待っていそうです。(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp/)

フジクラ×住友電気工業 電力供給に欠かせない電線を手掛ける大手を比較【ライバル企業の生涯給与】