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11/03/2022
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時速100kmを超える高速で空を飛ぶドローン! その機体をいかに速く、そして正確に操れるかを競うスカイ・スポーツがドローンレースです。中東のドバイではド派手な電飾が施された特設コースが設置され、賞金総額が100万ドル(記事作成時点のレートで約1億1000万円)のレースが開催されるなど、近未来の競技として話題を集めています。
日本国内においても、近年複数の大会が開催されていますが、その主催団体や参加方法についてはまだ知られていないことが少なくありません。そこで、この記事ではドローンレースの基本から国内の主要大会、レースへのエントリー方法などの情報をまとめました。
ドローンレースって何? という素朴な疑問をお持ちの方やドローンレースに参加したいという方は、ぜひ、チェックしてみてください。
もくじ
それでは、さっそくドローンレースの基本情報をチェックしてみましょう!
百聞は一見にしかず、ということでドローンレースの様子を撮影した動画をどうぞ。こちらは2017年に仙台で開催された『JAPAN DRONE NATIONALS』の会場で筆者が撮影した映像です。
一般的なドローンレースは、ドローン操縦士(オペレーター)が遠隔で操作する機体を用いて、一定のコース上を飛行する速度を競う競技です。勝敗の決め方は大会ごとや、同じ大会でも予選や本戦ごとに異なりますが、ベストラップで競う場合や合計タイムで競う場合などがあります。
また、ルールによって、途中で墜落したら即敗者となる場合や、1周でも回れていればそのタイムで競える場合などがあります。このあたりは、まだ全大会に共通するルールがないので、観戦する際には都度チェックをしないと「???」となることがあるので注意が必要です。
大会には、通常はメインの操縦士と機体の調整などを行なうメンバーで構成されたチーム単位で参加します。近年は海外でも日本でも複数の大会が行なわれており、スター選手になれば世界を股にかけて活躍する場合も少なくありません。
そもそも「ドローンレースって何のために見たり、参加したりするの?」という素朴な疑問。ここでは、それぞれ観戦者と参加者の目線でなぜレースをするのかをご紹介します。
ドローンレースを見に行く理由は……? と問われれば、筆者が思いつくのは以下の通り。
(1)ドローンが好きだから見たい(2)近未来感を味わいたい(3)スピード感とスリルを味わいたい(4)オペレーター同士のアツい戦いが見たい
上記の(1)と(2)は説明するまでもありませんが、初めてレースを観戦すると(3)のスピード感についてはきっと驚くはずです。コースの条件が良ければ、ドローンが直線を通過する際の速度は時速100kmを超えます。高速道路における自動車の最高速度が100kmですから、ちょうどそれと同じ速度と言えばスピード感が伝わるでしょうか? とにかく、間近でみるとかなりスリルが味わえる速度です。
また、意外と知られていないレース観戦の醍醐味は(4)の「オペレーター同士のアツい戦い」です。ドローンの操縦はとても繊細な作業なので、操縦者の心理状態によってドローンの飛び方が変わります。レースで飛んでいるドローンを見ているとオペレーター同士の意地や焦り、さらには油断までもが伝わってくるのが見どころ。操縦者の心理状態を如実に反映するドローンはまるでオペレーターの空飛ぶ分身をみているようです。
ドローンレースに参加する側の目的として一般的なものは以下の通り。
(1)楽しみたい(2)賞金を稼ぎたい(3)有名になりたい(4)海外の猛者と戦いたい(5)腕試しをしたい(6)子供と一緒に遊びたい
(1)〜(5)に関しては、一般的な競技全般に共通するものですが、ポイントは(6)の「子供と一緒に遊びたい」という目的。ドローンの操縦は子供でも十分に可能で、10歳以下で大会に出場して好成績を残している選手もいます。そのため、子供と親が一緒に楽しめる趣味としてドローンレースに参加し、「父親がドローンを組み立てて、子供が操縦する」といった分担で参戦しているケースもあります。
JDRAが主催する最大の大会は『JAPAN DRONE NATIONALS』です。2017年に仙台で行った大会の様子はBS-TBSとGYAO!で配信されるなど、メディア露出も含め国内大会の中ではひときわ存在感を放っています。
» JAPAN DRONE NATIONALS 2017 仙台現地レポート
また、長崎県佐世保市(ハウステンボス)でのナイトレースや島根県出雲市でのマイクロドローンレースを行なうなど、ユニークなレースの開催実績もあります。
JDRAが主催する大会のレギュレーションは以下のリンク先から確認できます。国土交通省への申請や補償制度、機体のレギュレーションなど細かい情報が記載されています。
» Regulation | 一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)
『JAPAN DRONE NATIONALS』などのJDRA主催の大会イベントの一覧はこちら。このページから大会の詳細の確認やエントリーが行えます。
» Events | 一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)
『Drone Impact Challenge』は2015年4月に実行委員会が発足し、同年にFPVドローンレースを日本で初めて開催。2016年11月には国家戦略プロジェクトとして、アジア7カ国のトップオペレーターを集めたアジアカップを秋田県仙北市で実施しています。大会の様子はフジテレビやニコニコ動画で配信され、ドローンレースが日本に広まる端緒となりました。2017年の8月に横浜赤レンガ倉庫で行われたイベントには2.5万人の観戦者(主催者発表)を集めるなど、各地で定期的に大会を行ない、国内のドローンレース&カルチャーの発展を牽引しています。
» 写真で見るドローンレース! Drone Impact Challenge 2017 横浜レポート
Drone Impact Challengeが開催した過去の大会レギュレーションは以下のページで確認できます。今後の大会についても個別に発表があると思われますので、レースに参加する場合は最新の情報をご確認ください。
» ドローン・インパクトチャレンジ//大会レギュレーション
過去のイベントへの参加募集は『Peatix』というサービス上で行われていたので、今後の大会についても以下のページで詳細の確認や参加申し込みができるはずです。
» エントリー Drone Impact Challenge実行委員会 | Peatix
JDLは「Round」と呼ばれる大会を日本各地で開催しており、大会の数が多いのが特徴です。2017年だけでも7回のRoundが予定されており、山梨や兵庫、宮城、福島などでレースが予定されています。
JDLが主催する大会のレギュレーションは以下のページで閲覧できます。
» ルールについての最新情報はFBページへ
JDLが行なう各ラウンドへの申込みページはこちらです。
» Japan Drone League公式ページ
また、上記のほかにも。石垣市のドローン利活用推進実行委員会による『ISHIGAKI DRONE RACE』、一般社団法人ドローン普及協会が行う『ハッピーバード ドローンフェス』などの大会が開催されています。
上記の3つの主要ドローンレース大会の中には、参加条件にDJIやJUIDA、DPAなどの資格取得を義務付けている主催者はいません。また、大会においても、ほぼ、このようなライセンスが必要になることはありません。
FPV(一人称視点)ゴーグルを装着してレースに参加する場合は「目視外飛行」となり、事前に国土交通省への申請を行ない承認を受ける必要があります。
» 参考: 航空:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール – 国土交通省
なお、ゴーグルなどを装着せず、全コース内で飛行するドローンを目視できる場合は、当然ながら「目視外飛行」の申請は不要です。
ドローンを遠隔操作したり、映像をFPVゴーグルへ伝送するためには通常電波を使用します。この電波は、限られた周波数帯を効率的に利用し混線などを防ぐため、法律で利用が制限されている場合がります。事前に、販売店などで詳細を確認し、必要な場合は事前に免許などを取得する様にしましょう。
一般的なスマホのアプリからWiFiやBluetoothといった電波を使用してドローンを操縦する場合は、免許などは不要です。詳細は電波法を管轄する総務省のホームページに以下の通り記載がありますので、ご確認ください。
なお、ドローンが「技適」を通過したものかどうかはこちらのページから調べられます。
»参考: 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
FPV(一人称視点)ゴーグルを装着してドローンを操縦するための映像伝送用として5GHz帯の電波を利用する場合はオペレーターが「第四級アマチュア無線技士」資格を取得する必要があります。
» 参考:日本無線協会|公益財団法人
加えて、実際に使用するドローンに対して「無線局開局」の申請をし、承認を受ける必要もあります。技適認証済でないパーツ(改造用部品や海外から仕入れた部品)を使用する場合は、この際に追加の書類を提出することで使用が可能になります。
» 参考:無線局開局の手続き・検査
なお、アマチュア無線と無線局開局が必要な場合の概要については、総務省のホームページに以下の通り記載がありますので、ご確認ください。
【2017/09/04追記】記事初出時「第三級陸上特殊無線技士が必要」と記載しておりましたが、こちらは「一般業務用(ホビー用途を除く)」となり、ドローンレースは対象外であったため、上記の通り、記事を修正いたしました。
ドローンレース大会にもさまざまなクラスがあり、DJI製などの市販の機体でそのまま出場できる場合もありますが、本格的なレースとなればパーツを組み合わせて自作した機体で参加する必要があります。
ドローンレース用マシンを自作する場合は、ざっくりと以下のパーツを買い揃え、はんだ付けやネジ止めなどをして組み上げます。
機体が完成した後は、制御ソフトウェアの調整も必要になるため、初心者が独学で完成させることは容易ではありません。まずは、パーツショップを見つけアドバイスを受けながらつくるか、すでに制作経験がある人と一緒につくるのがおすすめです。
レース用ドローンのキットやパーツを購入したいという場合にネットショッピングで利用できるお店をピックアップしました。
» HOBBYNET JAPAN
» GOLD STONE PRODUCTS
» エアクラフト
» ORI RC
» おと×ラジ通販
» GOOD FPV
» Hobbypower (ホビーパワー)
» ARRIS(アリス)
この他にもおすすめのサイトをご存知の方は、ぜひ「ビバ! ドローン公式ツイッター」までお知らせくささい。また、ショップ様からのご連絡も大歓迎です!
2015年からFPVドローンレースを始め、ドバイの大会にも出場したという細谷元さんが説く「FPVドローンレース練習 最短最速で上達するための5ステップ」という記事に細かい練習方法が掲載されているのでおすすめです。
シミュレーターを利用した後、段階的にドローンの操縦補助機能をオフにして、最終的にレースに対応できる高速飛行を身につけるステップが紹介されています。
» FPVドローンレース練習方法 最短最速で上達するための5ステップ | CATALYST
また、ドローンの飛行練習をする際には、うっかり航空法などに違反してしまわないよう、事前に手続きが必要な場合などを確認するようにしましょう。以下の記事では、ドローン利用時に確認するべき内容をまとめていますので、ぜひ、チェックしてみてください。
» 本当に知ってる?ドローン飛行許可が必要な場合13例:2017年版
ドローンレース専門というわけではありませんが、ドローンの飛行が可能がスペースが提供されている場所をご紹介します。近所が人口集中地域などので練習ができない場合は以下のような施設を利用して、ドローンレース出場に向けたテクニックを磨きましょう!
» 宮城県柴田郡飛行スペース 宮城
» 福島県 福島市東北ドローンレース倶楽部 – dronerace ページ!
» 新潟県南魚沼市舞子高原ホテル|ドローンフィールド
» 石川県金沢市金沢ドローンフィールド
» 栃木県佐野市とちぎUAVフィールド
» 埼玉県さいたま市SAITAMAドローン練習場
» 神奈川県 横浜市神奈川 SKY GAME SPLASH-ドローン・エアレース・サーキット
» 神奈川県横浜市セキド ドローンフィールド
» 千葉県千葉市千葉 SKY GAME SPLASH-ドローン・エアレース・サーキット
» 茨城県古河市Blue Max Skynet
» 東京都墨田区東京23区内初ドローン練習場 LIONS FACILITY(ライオンズファシリティ)
» 静岡県富士宮市ドローン | あさぎりフードパーク
» 奈良県大和高田市全天候型 ドローン練習場
» 島根県浜田市インフォメーション|アサヒテングストン
» 福岡県福岡 ドローン スカイネット (JIDPA by SKYNET)
» 沖縄県国頭郡ドローン空撮撮影、講習なら【南天ドローンパーク】沖縄 | 出張可
↑Amazonで販売されているマイクロドローンの一例。
機体を自作して、目視外飛行などの申請をクリアしないと出場できないドローンレースは、本格的だからこその醍醐味があるものの、ビギナーにはハードルが高いのも事実。そのため、より手軽に楽しめる入門者向けとしておすすめなのが、マイクロドローンを利用したレースです。
JDRAが主催する自作イベント&レース大会が2017年の8月に行われるなど、普及に向けた取り組みが盛り上がりつつあるいま、新しくドローンレースを始めようという方におすすめです。
» マイクロドローンレース in ViVA 一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)
日本国内の主要なドローンレース主催者はJDRA、Drone Impact Challenge、JDLの3団体です。本格的にレースを趣味にしているレーサーはこの中から複数の主催者が行なう大会に出場している例も珍しくなく、どれか1つの団体に絞らなければいけないというわけではありません。
いずれも、トップを狙うならキットをベースにしたドローンの自作や相当時間練習などが必要にはなるものの、そもそもドローンレースが本格的に始まったのがこの2〜3年ということもあり、初心者が今から始めても努力次第では十分に表彰台が狙える競技です。
また、よりかんたんに楽しめるドローンレースとして、マクロドローンを用いた大会も注目されつつありますので、手軽に始めたいという人にはこちらがおすすめです。
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