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11/03/2022
ジェームズ・ワンの大ヒットホラーシリーズ『死霊館』の最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のBlu-ray&DVDが2月2日に発売された。
80年代にアメリカで実際に行われた「悪魔に取り憑かれて人を殺めたから無罪にして欲しい」という前代未聞の裁判をテーマにした作品だ。シリーズを牽引する心霊研究家のウォーレン夫妻は、「神の存在を認めるのなら、悪魔の存在も認めるべき」だとして、悪魔の証明に挑む。
このスリリングな作品を、幼い頃から家族と一緒に心霊現象ホラー映画を楽しんできたという≠MEの河口夏音に語ってもらった。(中川真知子)
ーー『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』をご覧になっていかがでしたか?
河口夏音(以下、河口):私の好みのど真ん中な作品でした。ストーリー性がありつつも、ちゃんと怖いというのが好きなんです。また、ホラーでありながら、ミステリーの要素もあって、徐々に謎が解明されていくのも観ていてワクワクしました。序盤で張られた伏線が後半で回収されていくんです! 見応えがありました。実は、私はすでに3回鑑賞しているんです。試写会と、劇場と、このインタビュー前にもう一度おさらいで鑑賞しました。初見は驚きの連続。2回目は結論を知っているからこそ、1回目で見落とした伏線に気づくことができて、3回目は音響や映像作品としてのディテールに注目しました。次に観るなら、カメラワークに着目したいです。
ーー本作にはいろんな立場の人たちが登場しますが、特定のキャラクターに感情移入しましたか?
河口:私は物語の登場人物に感情移入しにくいタイプで、客観視してしまうんです。でも、悪魔に憑依されてしまったアーニーに関しては、悪魔に苦しめられているだけでなく、それが信じられず重い刑に処されてしまって気の毒だなと……。
ーー1番印象に残ったシーンはありますか?
河口:最初の方の、明るい音楽が流れるシーンが印象的でした。すごく怖いシーンと音楽のギャップに驚きました。自分なら絶対その音楽を選ばないのでそのセンスがすごいな、と。あと、トレーラーにも出てきていたウォーターベッドのシーンですね! 予告編で観ていたから、わかっているつもりでもどうしても怖くて。
ーー恐怖を演出する撮り方が上手いですよね。『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』は、『アナベル』や『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』を撮ったニューライン・シネマという制作スタジオの作品なんですよね。どちらも良質なホラー映画でした。
河口:実は『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』も大好きなんです。ペニーワイズのキャラクターがいいですよね。独特の動きや、喋り方、神出鬼没なところが可愛くて。時代背景も好きだし、子どもたちが力を合わせてペニーワイズと戦う青春映画としての側面も気に入っています。私は、グループで頑張っている人たちが出てくる映画が好きなんです。
ーージェームズ・ワン監督は、『アクアマン』『ワイルド・スピード SKY MISSION』の製作も手がけています。
河口:ジェームズ・ワン監督だと、『インシディアス』シリーズや『ライト/オフ』も観ています。代表作の1つでもある『ソウ』シリーズは実は未見なんですが、今回を機に改めて1作目から観る予定です。
ーー『IT』もお好きで、『ソウ』にも興味があるとなると、心霊現象だけでなく、過激表現が含まれる作品も好きそうな印象です。では、ジェームズ・ワン監督の最新作『マリグナント 凶暴な悪夢』もご覧になりましたか?
河口:はい! 『マリグナント 凶暴な悪夢』も、後半に怒涛の伏線回収が待っている、私が大好きなタイプの作品でした。繰り返し観ることで、新たな発見ができるのだろうなって。実はまだ1回しか観れていないのですが、これももう1回観なきゃ。