4000円台で血中酸素レベルも測定できる「OPPO Band Style」 - ケータイ Watch

4000円台で血中酸素レベルも測定できる「OPPO Band Style」 - ケータイ Watch

 OPPOが4月23日に発売したスマートバンド「OPPO Band Style」を使ってみました。OPPOから「お試しください」と提供されたもので、1週間ほど使ってみるつもりが、かれこれ3週間ほど使い続けています。つまり、かなり気に入っています。

 OPPO Band Styleの実売価格は4480円。安いですよね。されど、スマートウォッチ並みの多彩な機能を備えています。スマホの通知や活動量の計測はもちろんのこと、最近重要視されている血中酸素レベルを測定することも可能。睡眠をモニタリングして、快眠のためのアドバイスを得ることもできます。筆者は、普段、Apple Watch(Series 6)を使っていますが、Apple Watchでできることのほとんどができちゃうんです。

右が普段使っているApple Watch(44mm)。OPPO Band Style(左)はフェイスが1/3ほどの大きさ

 スマートバンドは細くて軽く、装着していることが気にならないのが利点。OPPO Band Styleも約10.3g(本体のみ)という軽さなので、着けたまま寝ても、そんなに違和感はありません。

寝ている時間も含めて1日着けっぱなしでも気にならない。なお、筆者はOPPO Find X2 Proとペアリングして使っている自分の腕にフィットするように固定できる本体の背面には心拍数センサーなどを搭載

 ディスプレイは1.1インチの有機EL。解像度は126×294ドットで、最大50文字を表示できます。表示される文字は必然的に小さく、やや読みづらかったりします。ですが、たとえば、メッセージを受信した場合、受信したことがわかれば、スマートバンドの画面で読まなくても、スマホの画面で読めばいいわけです。1.1インチの画面は “読む” には小さいですが、ちらりと “見る” には支障はなく、筆者は不便を感じていません。

 カラーバリエーションはブラックとバニラの2色で、筆者が使っているのはブラック。スタイルタイプとスポーツタイプの2種類のストラップが同梱されていて、ストラップのフレームに本体をカチッとはめて固定する仕組み。わりと強めに固定でき、装着時に外れる不安はないのですが、着脱にはちょっと力を入れる必要があります。

右のステンレスフレームのストラップがスタイルタイプ。上が安定感があり、汗にも強いスポーツタイプ。好みや利用シーンによって使い分けられる

 充電には、同梱のUSB充電器を使用。そこに本体をカチッとはめるのですが、やはり少し力を入れて、しっかり装着させる必要があります。なお、スタイルタイプのストラップは付けたままで充電できますが、充電器から外すときに、力を入れ過ぎてストラップから本体が外れてしまうことがありました。一方、スポーツタイプのストラップは付けたままでは充電器にフィットさせにくく、充電の度に外すのが、やや不便に感じました。また、充電器のケーブルは約13cmしかないので、どこに挿して充電するかによっては、不便が生じるかもしれません。

充電ケーブルが短いので、充電する場所に制約が生じる

 「気に入った」と言いつつ、細かい不満点を挙げてしまいましたが、実は不満はその程度。そのほかの使い勝手には概ね満足しています。

 バッテリー容量は100mAhで、最大12日間使用可能とのこと。きっちり計測したわけではありませんが、毎日1時間程度のワークアウトをしたとしても1週間は持ちそうな印象でした。今のところ、電池残量がピンチになって焦ったことはありません。電池が少なくなってきたなぁと感じたら、入浴時に外して充電すると、風呂から上がると、もう100%になっています。で、再び腕に巻いて、そのまま就寝。そんな使い方をしていました。

4000円台で血中酸素レベルも測定できる「OPPO Band Style」 - ケータイ Watch

 本体に物理ボタンはなく、画面のタッチだけで操作できます。画面オフの状態からタップすると画面が点灯(腕を上げると自動で点灯する設定も可能)。もう一度タップすると、その日のアクティビティ(歩数、消費カロリー、ワークアウト時間、1日の運動量)と電池残量が表示。左になぞると元の画面に戻せます。下になぞると通知を確認でき、上になぞると「ワークアウト」「心拍数」「血中酸素レベル」などのメニューが表示。左になぞると文字盤のデザインを切り替えられます。これといって操作に迷うこともなく、使い始めて2日目にはスムーズに操作できるようになっていました。

文字盤のデザインは40種類が用意されていて、5種類がプリセットされている画面をなぞってメニューを選択し、タップして実行その日のアクティビティはワンタップで確認できる

 OPPO Band Styleは、基本的には、腕に装着しているだけで役目を果たしてくれます。自動でアクティビティが記録され、目標の達成状況がすぐにわかる仕組み。記録されたデータは、スマホにインストールした「HeyTap Health」アプリに同期され、いつでも確認できます。一般的なスマートウォッチと同様の使用感です。

測定されたデータは「HeyTap Health」アプリで確認でき、OPPO Band Styleの細かい設定も可能。Android 6.0以降、iOS 12.0以降に対応している

 ワークアウトは「屋外ランニング」「屋内ランニング」「脂肪燃焼ランニング」「ウォーキング」「屋外サイクリング」「屋内サイクリング」「エリプティカル」「ローイングマシン」「クリケット」「バドミントン」「スイミング」「ヨガ」の12種類または「フリートレーニング」から選択可能。ちなみに、スイミングは水深50mまでに対応しているそうです。

 筆者は「屋外ランニング」と「ウォーキング」しか試していませんが、ワンタップで計測を開始でき、開始前に距離や時間などの目標を設定することも可能。一時停止や再開、終了の操作もシンプルでわかりやすいです。なお、GPSは搭載していないので、走行ルートを記録したい場合は、ペアリングしたスマホも持っている必要があります。

ウォーキング中の画面。心拍数がトラッキングされて、脂肪燃焼レベルがわかるペアリングしたスマホを持っていれば、GPSによって歩行ルートも記録される腕に巻いたまま寝るだけで、睡眠の質をチェックできる

 血中酸素レベルは、文字盤を上向きにして、腕を卓上に置き、50秒ほどじっとしていると測定できます。何度か測定しましたが97~99%あたりの真っ当な結果が出たので、性能は信用してよさそう。もちろん医療機器ではないため、診断や治療といった用途での使用はできませんが、血中酸素レベルを測定できるスマートバンドはまだ少ないので、これは大きなメリットといえるでしょう。

血中酸素レベルは、ただ、じっとしているだけで計測可能。医療機器のパルスオキシメーターよりも測定に若干時間がかかる印象

 スマホと連携させて使う機能は、通知とアラーム以外はほとんど使っていません。ですが、OPPO Band Styleからスマホを探せたり(iPhoneは非対応)、カメラのリモコンとして使ったり、音楽再生をコントロールしたりもできます。スマートバンドに求められる機能はもれなく備えている印象。強いて、足りないものを挙げるとしたら決済機能くらいでしょう。

家で見当たらなくなったスマホを探せる機能は地味に便利

 スマートバンドはヘルスケア機能が中心で低価格。スマートウォッチは多彩な機能を搭載し、価格は材質や性能によってまちまち。そんな印象を持っていたのですが、今年は両者の境目が曖昧になってきているように感じます。OPPO Band Styleは、もはやコンパクトでお手頃価格のスマートウォッチという印象。コスパを最重視する人は検討の価値アリですよ。

製品名発売元実売価格
OPPO Band Styleオウガ・ジャパン4480円
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