「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
ATEM Miniでは、4つある入力の内、2つを使ってPicture in Picture(PiP)表示もできる。デフォルトでは入力1が子画面に対応しているので、例えば入力1にカメラを、入力2にゲーム機やプレゼン用PCを繋いでおいて、ATEM MiniのPiPのオンボタンを押すだけでゲームやプレゼンの画面に配信者の顔を子画面表示できる。
ただ、カメラ全画面表示から、ゲーム/プレゼン全画面表示+カメラワイプ表示などに切り替える場合に、ボタンを2回押す必要がある。これは問題というほどではないのだが、2回ボタンを押すより1回でできた方が楽だし、切り替えたつもりがワイプが出ないままというミスにも繋がる。
まずCompanionで入力を切り替えるボタンを作るところからはじめる。なお、今回は、HDMI 1にカメラ、HDMI 2にゲーム機orプレゼンソフトを表示させるPCという構成で進める。Companionの左側上部にある「Buttons」タブを開き、右側上部にある「Presets」タブを開いたら、「Blackmagic Design ATEM」をクリックする。これで、Companionを使って制御できるATEMのコマンド群のカテゴリが表示される。
Presetsを押して表示されたCompanionが対応するATEM Miniの主なコマンド「Program (M/E1)」を押すと、オンエアする入力を切り替えたり、選択した入力系統に表示するものを指定できる。左側のButton LayoutはStream Deckのボタンを表わしているので、まず右側のCAM1とCAM2を適当なところにドラッグアンドドロップしてみよう。それぞれを押す度に、入力が切り替わる。
ちなみに、CompanionはATEM Miniのフィードバックにも対応しているので、1をオンエアしている時はCAM1ボタンが赤く点灯するし、プレビュー状態の入力は緑で表示される。
入力1(CAM1)と入力2(CAM2)のProgram表示をStream Deckのボタンに割り当てたところ次にPresetの「Back」を押して1つ前に戻り、「KEY's OnAir」を選択し、「KEY 1」を左側の空いているところにドラッグ&ドロップする。これで、KEY 1ボタンを押す度に、ATEM MiniのPinPのオン/オフが切り替わる。つまり、CAM1→CAM2→KEY1と押すと、ATEM Miniでやったのと同じように、2アクションでPinP表示がなされる(ただし、事前に一度PinPの表示場所をATEM Mini本体のPinPボタンで指定しておく必要がある)。
1アクションでPinP表示させたいので、このKEY 1ボタンをカスタマイズする。Buttonsタブで、KEY 1を選び、右側のEdit Buttonタブを開く。今ここには、KEY 1をトグルでオン/オフする設定のみがある。ここで、「+Add key down/on action」の欄に「pro」などと入力すると、「Set input on Program」が候補に出るので、これを選ぶ。そして、今追加された欄の「Input」として「Camera 2」を選ぶ。すると、KEY1ボタンを押すだけで、オンエアが入力2に切り替わると同時に、カメラがPinPで表示される。
このようにデフォルトのKEY1のアクションに「Set input on Program」を追加し、「Input」として「Camera 2」を選ぶと、入力を切り替えつつPinP表示にできるただ、これだと、CAM1ボタンを押した時に、PinPが残ったままになる。そこで、CAM1ボタンのEdit Buttonタブで、一番先頭に「Set Upstream KEY OnAir」を追加し、「On Air」の項目を「Off」に、KEY1の方では、この項目を「Toggle」から「On Air」に変更する。これで、KEY1を押した時にPinPが表示され、CAM1を押すと、PinPが消えて全画面のみとなり、1ボタンでのPinP切り替えができるようになった。
ATEM Mini単体でのPinPの表示切り替え1ボタンで入力切り替え+PinP表示→元に戻すができるようになった