「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
時計としての機能だけでなく、手軽に健康状態の確認などが行えるスマートウォッチは、「Apple Watch」シリーズをはじめとして今大注目の市場です。そんな中、Galaxyからはソフトウエア/ハードウエアともに進化した「Galaxy Watch4」「Galaxy Watch4 Classic」が新発売となっています。
ベゼル部分を回転させてスワイプする、Galaxy Watchシリーズの定番機能に加え、新しい健康管理機能や「Google Playストア」対応するなど、使い勝手を向上させた本製品。気になるあまり筆者は発売日に「Galaxy Watch4」を購入し、2週間ほどがっつり使用しています。本記事では、実際に試して分かる操作性や機能について紹介していきましょう。
Galaxy Watch4は、各家電量販店や「Galaxy Harajuku」、Amazonにて発売中。Amazonでの販売価格は40mmモデルが3万2500円、44mmモデルが3万6000円となっています。
また、2021年10月22日より、auからeSIM対応のLTEモデルも発売されます。
最新機能をふんだんに盛り込んだスマートウォッチということもあり、決して安いとはいえない価格ですが、快適な操作性や豊富な機能を見れば満足度の高い製品です。
今回試したのは44mmモデルのシルバー。ディスプレイサイズは約1.4インチで有機EL、解像度は450×450です。スマートウォッチとしては比較的大きく、画面の視認性はかなり高い印象です。40mmモデルのディスプレイは約1.2インチとなっています。
見た目や着け心地は一般的な腕時計にかなり近く、質量も約30.3g(ストラップ除く)と比較的軽量なため、着け心地は良好です。使用しているシルバーは、“くすみのかかった白”のような色で、落ち着いた印象になっているので、フォーマル/カジュアル問わず活躍できるでしょう。
筆者は、成人男性としては腕が少し細いのですが、44mmモデルの場合はバンドを一番きつく締めた状態が丁度良いサイズ感になっています。可能であれば、購入前に試着するのがおすすめです。
Galaxy Watch4 Classicでは、回転式のベゼルが採用されており、画面のスワイプが行えます。Galaxy Watchシリーズでこれまでも採用されてきた仕組みで、誤操作が少なく便利なのですが、Galaxy Watch4には物理ベゼルが搭載されていません。
Galaxy Watch4の場合、物理的なベゼルはありませんがディスプレイの縁をなぞることでスワイプの操作ができるようになっています。慣れるまでは回転させる加減が難しく、思うように動かないこともありましたが、1週間利用していれば失敗することはほぼありません。指で画面を左右にスワイプする動作よりも圧倒的に早くスワイプできるので便利です。
ディスプレイ右側面には2つのボタンが搭載されており、任意のアプリへのショートカットを設定することも可能です。
本製品のメモリは1.5GB、ストレージは16GBでスマートウォッチとしては大容量。動きはスムーズで、本体に直接音楽や写真をダウンロードすることもできます。
Galaxy Watch4が従来のGalaxyスマートウォッチから大きく変化した点として、搭載OSが挙げられます。これまでは「Tizen OS」というGalaxy独自のソフトウエアを採用していましたが、本モデルから、Googleのスマートウォッチ向けOSである「Wear OS」と「Tizen OS」を統合した「Wear OS Powered by Samsung」が採用されています。
Googleが開発するOSをベースとしたソフトウエアを搭載することで、これまで「Wear OS」向けに提供されてきた各アプリを「Google Playストア」アプリからインストールできるようになっています。
使用できるアプリは多岐にわたります。「Google マップ」を使用すれば、スマートフォンで目的地を設定し、そこまでのルートをGalaxy Watch4上で確認するといった使い方が可能。「Google Keep」アプリを使えば、スマートフォンで作成したメモをGalaxy Watch4から確認することもできます。
もともと3万円以上する高性能スマートウォッチですから、ヘルスケアやワークアウトなど豊富な機能を備えているのですが、Wear OSと掛け合わせることで拡張性が増し、より自分の使いやすいようにカスタマイズできるようになっているのが魅力です。
スマートウォッチを語る上で外せないのが、健康管理機能やワークアウトモードでしょう。Galaxy Watch4では、スマートウォッチとしては初となる「体組成計機能」を追加。これは筋肉や脂肪、体内の水分量を計測できる機能で、本体側面の2つのボタンに中指と薬指を当てるだけで測定ができるようになっています。
健康管理機能としてはほかにも、心拍数や血中酸素濃度の計測、睡眠時間のモニタリングなどが可能。睡眠時には、設定をすることでいびきを検出し、録音しておく機能も備えられています。
ワークアウト機能としてはウォーキングやランニング、サイクリング、ルームランナーといった屋内外でできる運動が多数収録されています。
また、計測した健康状態をスマートフォンから確認できる専用アプリ「S Health」には、複数のフィットネスプログラムが確認できるので、自分の好みに合わせたトレーニングが行えるようになっています。
睡眠時間や質も細かく集計できる
また、S Healthアプリでは、友人やS Healthユーザーとトレーニングの数値を競える「Together」機能が利用できます。
筆者は普段健康や運動には無頓着なのですが、スマートウォッチを使用することで気軽に身体の状態を確認できるようになるので、意識的に健康に気を遣うようになりました。
ディスプレイ性能やベゼル部分をなぞってスワイプ操作を行う機能、多数の健康管理/ワークアウトモードを搭載するなど、高性能をつめこんだスマートウォッチであるGalaxy Watch4ですが、やはり大きな注目ポイントは「Wear OS」を搭載することでGoogle Playストアからアプリをインストールできるようになった点です。
これによりスマートウォッチを使う幅が格段に広がり、普段使いにおいての利便性は向上した印象を受けます。残念ながら、iPhoneと接続して利用することはできませんが、高性能で便利なスマートウォッチを探しているというAndroidユーザーは、ぜひ試してみてください。
取材・文/佐藤文彦