「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
近年は録画データを機器本体ではなく、クラウドに保存するタイプのネットワークカメラが増えつつある。ネットギアの「Arlo Q(アーロ・キュー)」もそうした製品の一つで、スマートフォンから遠隔視聴できるクラウド型のネットワークカメラだ。同社は「スマートホームセキュリティカメラ」と呼んでいる。
Amazonの「Works with Alexa」認証を取得しているこの製品、最近ではディスプレイ搭載スマートスピーカー「Amazon Echo Spot」とのセット販売も行われているので、ご存じの方も多いだろう。
ネットギアのスマートホームセキュリティカメラこと「Arlo Q」(VMC3040)Arlo Qは、こうした製品の中では最安値クラスとなる実売価格1万円台半ば(税別)で入手できる点に注目したい。加えて、録画プランが有料オプションではなく、7日以内および容量1GB以内であれば無料で提供されることが大きな特徴だ。
このカメラ、筆者はEcho Spotとセットでオーダーし、約1カ月間先行して使用することになったのだが、結論から言うとなかなかのスグレモノである。Echo Spotとの連携機能はいずれ別記事で紹介するとして、今回はArlo Q単体にフォーカスし、ハードウェアの特徴や設定方法、さらに同等製品と比較しての特徴や活用方法をチェックしていく。
Arlo Qの形状はネットワークカメラとしては一般的で、ボールジョイント式のアームを動かすことで角度を自由に調整できる。台座部分には強力なマグネットを内蔵しており、据え置き設置の他、スチール面に吸着させることも可能だ。
解像度はフルHD(1080p)で、ネットワークカメラに多くみられるVGAクラスの製品とは一線を画するクオリティーだ。また視野角も130度と広い他、赤外線LEDを用いての暗所での撮影にも対応している。さすがに1万円台という価格故に防水機能はなく、屋外での利用には対応していない。
USBケーブルは給電用途で、データの送信は全てWi-Fiで行う。Wi-Fiは2.4GHz帯だけでなく5GHz帯(IEEE 802.11n)に対応しているので、2.4GHzが混んでいる環境でも、安定した映像の送信に効果がある。IEEE 802.11acには対応していないものの、いまだ2.4GHz帯でしか利用できない一般的なネットワークカメラとは、一線を画する印象だ。
製品パッケージ。日本語の表記がある付属品一式。本体の他、USBアダプター、ケーブル、台座、木ねじ、取扱説明書一式が含まれる。この手の製品としては充実している正面から見たところ。ひし形のボディーとそれを支える台座が特徴向かって右側面に同期(Sync)ボタンおよびリセットボタンを備えるなど、ハードウェアボタンを複数搭載しているのは今となっては珍しい左側面にはスピーカーを備えるボールジョイントで角度は自由に変更できる。今回の機材で試した限りでは特に緩いこともなかった背面のポートに差し込んだUSBケーブルはこうしてアームに沿わせる底面。マグネットが内蔵されておりスチール面に吸着できるボールジョイントの自由度は高い付属のUSBケーブル。外観は特異だが一般的なMicro Bケーブルと相違なく、手持ちのケーブルと交換も可能だセットアップはスマホを用いて行う。ステップ数はやや多いが、それは分かりやすさを重視しているからで、煩わしさは感じず、初心者でも問題なく行えるはずだ。
他社製品と比べると、本体のボタンを押したり、スマホに表示されたQRコードをカメラで読み取ったりすることで、アプリ画面へのシリアルコード入力などの煩わしい作業を極力省こうという意図が感じられる。
以下、セットアップの主要画面を抜粋して紹介する。
アプリは日本語化されている。今回は初めての使用になるので「初めてArloを使いますか?」をタップして次へ進む(画像=左)。リストから機種を選択した後、カメラの電源を投入してLEDが点灯したら次に進む(画像=右)ネットワークに接続した後、本体の「Sync」ボタンを押してLEDが青色に点滅し始めたら次に進む(画像=左)。画面にQRコードが表示される(画像=右)QRコードをカメラ本体で読み取る。国産モデルではあまりないユニークな仕組みだデバイスが検出された(画像=左)。表示されている内容が合っているか確認して次へ進む。「デバイスに名前を付ける」の入力では、設置場所の名前を付ける(画像=右)。複数台を使用するために必要な手順だアカウント登録を行った後にプランを選択する(画像=左)。プランは後でも変更できるので、ひとまず今回は無料のBasicプランを選択。以上でセットアップ完了(画像=右)。アプリのホーム画面に戻ると画面が表示されているこの時点で既に通知機能が有効になっているので、動作が検知されるとアプリの通知機能の他、メールでも通知が届く。不要であればオフにしておこう他のクラウド型ネットワークカメラと比べた場合の特徴は?1|2|3次のページへCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.