“新庄劇場”これにて終幕? 日本ハムは「選手が主役」のキャンプに方向転換できるのか

“新庄劇場”これにて終幕? 日本ハムは「選手が主役」のキャンプに方向転換できるのか

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“新庄劇場”これにて終幕? 日本ハムは「選手が主役」のキャンプに方向転換できるのか

ご機嫌なビッグボス(C)共同通信社

 派手な衣装でファンと報道陣の度肝を抜いた。 30日にキャンプ地の沖縄に入った日本ハムの新庄剛志監督(50)は、実際のグラブが複数縫い付けられたカラフルな特注ロングコートで那覇空港に登場。カメラのフラッシュを浴び、「これ、すごいんですよ」とタレントばりにポーズを取るなどご満悦の様子だったが、その後の会見では声のトーンが変わった。「肘なんてついて食べるなよ!」僕の右肘を内側からパチンと払うと真顔で言った「これまでは話題づくりじゃないけど、プロ野球を知ってもらうために(自らが広告塔になって)やってきた。これからは僕と選手の勝負が始まる。選手を取材して欲しい」 評論家の橋本清氏がこう言う。「新庄監督はかねがね、『キャンプが始まったら選手が主役』と言ってきた。2月1日から実際に今シーズンがスタートする。これまでのように、野球以外のことで監督自身が注目を集めてしまうようでは、ファンの理解も得られなくなると思います。日本ハムは3年連続5位。チームにも選手にも課題が山積しているのは間違いない。いくら新庄監督が『優勝は目指さない』とはいっても、1カ月のキャンプを通して目に見えた改革、成長がなければ、期待するファンは納得しないでしょう。就任以来、監督自身の積極的なプロモーションで日本ハムへの注目度が高まった。選手もその気になっている。キャンプではその注目度を本業の野球、選手の方に転換しなければ、“結局、目立つのはビッグボスだけか”とチームがおかしな雰囲気になりかねませんから」 就任以来、自らがパンダになってさまざまな話題を振りまいてきた新庄劇場もこれにて終演。そうならなければ、チームは好転していかないというのだ。橋本氏が続ける。「新庄監督が最もそれを理解していると思う。現役時代から何度も話を聞いてきましたが、ことあるごとに“野球あっての新庄剛志ということは僕が一番わかっている”“野球で結果を出さなければただのバカ”と言っていた。どんな試合展開になっても、どんな凡打でも、一塁に全力疾走することを怠らなかった。野球が本分というのを誰よりも肝に銘じていたからです。取材陣にとっては物足りないかもしれませんが、キャンプが始まったら過度なパフォーマンスを封印し、野球に注力するはずです」 主役交代、だ。

最終更新:日刊ゲンダイDIGITAL

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