「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
新しいこと、創造性が求められることにチャレンジすると、ぼやけた頭に喝を入れられるだけでなく、あとあと役立つスキルも手に入る。こうした創造的なチャレンジにぴったりのツールと言えば、スマートフォンだ。愛用のスマホ、もっと言えばスマホカメラを使って、脳細胞をフル回転させよう。家を出る必要さえないので、巣ごもり生活の気分転換、自宅での家族サービスにもぴったりだ。
それほど難しくはない。提供:Andrew Hoyle/CNETこの記事で紹介している撮影トリックは、最新の「iPhone 13 Pro」「Galaxy S21 Ultra」「Pixel 6」はもちろん、古い機種でも使える。ひまつぶしにはもってこいだが、冬の週末に子供と室内で楽しめることを探している人にもぜひ挑戦してほしい。
合成写真とは、複数の画像から抽出したパーツを組み合わせ、1枚の作品に仕上げたものだ。風景写真の空の部分だけを別の写真と入れ替えるといった単純なものから、工夫次第でいろいろな表現ができる。
今回は、1日の行動を1枚の写真で表現することを目指し、同じ場面に何人もの自分が写っている合成写真を作成した。
全体の流れはそれほど複雑ではない。私のやり方を紹介しよう。
(1)スマートフォンを三脚に乗せる。
(2)構図を決める。必要であればスマホカメラ用のレンズを装着する。
(3)スマートフォンに10秒のタイマーを設定する(またはBluetoothのリモコンシャッターを使う)。
(4)写りたい場所に行ってポーズを付け、撮影する。
(5)カメラは固定したまま、次の場所に移動して別の写真を撮影する。
(6)「Photoshop」を起動し、撮影した画像を組み合わせ、不要な部分は削除する。
パートナー、家族、ルームメイト、ペット――被写体を問わず、ポートレート写真の撮影は創造性を発揮する絶好の機会だ。一人暮らしの場合も心配はいらない。カメラを反転させて自撮りモードにするか、三脚があればスマートフォンを設置し、カメラに向かってポーズをとろう。
家を見渡し、おもしろいシーンが撮れそうな場所を探す。古い革張りの椅子があれば、そこに座ってポーズをとってもらうのもいいし、風変わりなラグがあるなら、被写体を寝かせて上から撮影するのも楽しい。窓から外を物憂げに眺めているショットもぜひ試したい。
ライティング(被写体に当てる照明)も工夫しよう。窓から差し込む自然光を使うと失敗が少ないので、まずは窓の近くで撮影することを勧めたい。雰囲気のあるランプがあるなら、部屋を暗くしランプの光だけを使うことで、ドラマチックな写真を撮影できるかもしれない。AmazonでLEDの撮影パネルを調達し、他の光源と組み合わせるのもいいだろう。
一口に静物写真と言っても、おいしそうなサラダやつくりおき料理を真上から撮影した、明るく抜け感のある写真から、ノートPCやゲームのコントローラー、新しい靴の商品写真まで、さまざまな種類がある。家のあちこちから写真映えしそうなものを集め、工夫して並べるだけでも魅力的な写真を撮影可能だ。
ライティングに関しては、ポートレート写真と基本的なルールは変わらない。家の中で最も明るく、最も大きい光源は窓なので、なるべく窓を使う。料理写真家も、写真にリアリティーを持たせるために自然光を積極的に活用している。被写体の位置を工夫し、角度を変えて、完璧な場所に光を当てよう。
短編映画の撮影も頭の使いどころが多く、おもしろい。まず決めなければならないのは、もちろん何を撮るかだ。家族が出演する重厚な犯罪ドラマか、はたまたペットの猫の一日を追ったドキュメンタリーか――。
今回私が作成したのは、一杯の紅茶を淹れるプロセスを描いた短編映画だ。何を撮影するかが決まったら、次は作品を完成させるまでの手順を考える。犯罪ドラマを作るなら、脚本を書き、撮影が必要なシーンを整理する必要があるだろう。
私の場合、紅茶を淹れる手順は基本的に決まっているので、撮影するシーンはすぐに思いついた。やかんに水を入れ、沸騰するまで待ち、熱い湯を注ぐ。さらに冒頭には導入シーンを、エンディングには淹れた紅茶を飲んでいるシーンを追加した。
撮影はすべて「iPhone 11 Pro」で行った。さらにedelkroneのカメラスライダーを使って被写体を滑らかに動かし、スマホカメラのレンズにMomentのアナモルフィックレンズを装着して、映画のようなアスペクト比を実現した。編集には「MacBook Pro」で「Adobe Premiere」を使用したが、iPhoneなら「iMovie」アプリ、Android端末なら「Adobe Premiere Rush」を使えば、スマートフォンで手軽に撮影データを編集できる。
撮影はとても楽しかった。普段の撮影ではアングルや照明に気を遣うが、今回はどうすれば観る人にストーリーを視覚的に伝えられるかにも頭を絞った。新しい撮影方法や編集スタイルに挑戦するのは刺激的で、静かな午後を自宅で過ごす方法としては最高だった。
本格的な撮影旅行にでかけるのはまだ難しいかもしれないが、過去に撮った写真を有効活用するという手もある。
AndroidとiOSのアプリストアに行けば、クリエイティブな画像編集アプリがいくつも見つかる。利用できるフィルター、フレーム、エフェクトは文字通り、無限大だ。
私のお気に入りのアプリ「Snapseed」はAndroid版もiOS版もあり、どちらも無料だ。画像をドラマチックに演出するHDR風、ヴィンテージ調などの多彩なカラーフィルターに加えて、特定の部分だけを明るくするといった高度な編集機能も備えている。「Photofox」や「Bazaart」といったアプリを使えば、さらに独創的な写真を作成可能だ。この記事の冒頭に載せた私のポートレート写真でも、この2つのアプリを使用した。
私のお勧めはこうだ――まずはスマートフォンのギャラリーを開き、過去数週間、数カ月間、数年間に撮りためた写真を見返す。その中から特に気に入ったものに印をつけ、あとはソファーにゆったりと座って、好きなドリンクを飲みながら編集アプリで自由に遊んでほしい。
長いこと忘れていた写真に新たな命を吹き込めるだけでなく、いつかまた撮影に出かけられるようになったときに活用できる、新しい魅力的なテクニックも習得できるはずだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。