「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
配信
110コメント110件コンクリートの壁の“穴”から出てきたのはモフモフの手…。中国ではいま斬新なアイデアで“障害者もお金を稼ぐ”動きが広がっている。背景にはコロナ禍も。差別や偏見に悩んでいた障害者が「人生が変わった」と語る取り組みとは。(NNN上海支局 長谷川敬典)
話題の“壁の穴”(上海市内)
上海のオシャレな通り「永康路」。レストランや雑貨店などが並ぶ街の一角に、灰色のコンクリートの壁に縦30センチ、横15センチほどの穴が空いているだけの店がある。看板も出ていない。しかし、その穴の前には人だかりができている。並んでいる人に話を聞くと。「こんな店、他では見たことがない」「アイデアが素晴らしい」皆さん大絶賛。店の前でしばらく様子を見ていると…。
穴から出てきたモフモフの手
穴から出てきたのは、まるで熊のような茶色い毛に覆われたモフモフの手。その手が、穴の中から客にコーヒーを渡した。実はここは熊のような手でコーヒーを渡す、ちょっと変わったスタイルの「カフェ」。イスやテーブル、注文カウンターなどカフェらしいものは一切ないが、モフモフの手がかわいい!とSNSで大人気に。去年12月のオープン当初は人気のあまり、コーヒーを受け取るのに数時間待ちという大行列に。警察官が付近の交通整理にあたるほどだった。
手話でインタビューに応じてくれた店員
注文をするには、穴の下にある二次元コードをスマホでスキャン。画面上でコーヒーやラテなどの商品を選択し、決済まで全てスマホで完結する。「スマホで注文」+「穴からモフモフの手で商品を渡す」という独特のスタイルには、理由がある。実は穴の向こう側で働いている店員のおよそ6割は、耳が不自由な人。このカフェには「客との会話が出来なくても、楽しく働ける場所を作りたい」というオーナーの思いが詰まっている。中で働く店員に話を聞かせてもらうと、手話で応えてくれた。耳の不自由な店員「このカフェで働く前は、仕事探しがなかなかうまくいきませんでした」「今はこのような話題の店で働けて、自分の力で生きていけるのは本当に嬉しいです」
次ページは:アイデアで「支援」をビジネスとしても成功させる1/2ページ
最終更新:日本テレビ系(NNN)タグ: