「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
Ankerのウルトラノイズキャンセリング機能は、高いNC能力を備えていると人気だが、その機能がさらに進化した。
単純にNCをON/OFFするのではなく、周囲の騒音の種類をイヤフォンで検知。そのシーンに最適な強さのノイズキャンセリングモードに、自動的に切り替わるようになった。
つまり、NCをONにしたら常時100%でNCを効かせるわけではなく、騒音が多い地下鉄に移動したら「NC強モード」、屋外でもそれほど騒がしくない場所に移動したら「NC弱モード」に自動的に変更されるといった具合だ。手動操作が不要なので便利だ。
また、風の音が気になるシーンでは「風切り音を低減」をオンにもできる。
では、実際にウルトラノイズキャンセリング 2.0を試してみよう。その前に、アプリの「Soundcore」をスマホにインストール。「HearID ANC」という、ユーザーの耳の形状と聴力に合わせてNC効果を最適化する機能のセットアップを済ませておく。セットアップ自体は、騒音のある環境でテストをスタートして、短いテスト音楽を聴くだけなので簡単だ。
「HearID ANC」のテスト画面セットアップ完了後、地下鉄に乗ってみる。イヤフォンを装着し、アプリからNCモード「標準」を選択。電車が走りだすと、電車の走行音が地下鉄のトンネルの中で反響する盛大なノイズはかなり軽減される。モーターの「グォオオ」という中低域も、「フォオオ」という薄い音になるため、不快な感じが解消される。これは快適だ。
自動でモード切り替えを選択次に、新たに搭載された「自動モード」へ切り替えると驚く。ノイズがさらに低減され、消し残っていたモーター音が、さらに小さくなり、「シュオオ」と高音部分が少し残るだけになる。イヤフォンを外すと、隣の人の声もよく聞こえないほどの騒音なのに、装着するとこの静けさ。NC能力としては、間違いなく完全ワイヤレスでトップクラスだ。
そのまま地下鉄が地上に出ると、走行ノイズ自体がかなり減るため、ノイズキャンセル後の静けさもさらにアップ。時折、走行の振動でドアが「ガタガタ」と鳴る音は残るが、それ以外のノイズはほとんど気にならなくなり、音楽に集中していると、走行中の電車の中だということをつい忘れてしまう。
次に、街中を歩きながら「自動モード」の動作をチェックしていたが、これも面白い。あまり人やクルマが存在しない住宅街では、NCモードは「弱」なのだが、クルマと何台かすれ違ったり、強い風が吹いてきたりするとすぐにモードが「強」になる。
周囲の騒音を検知し、その場所に適したNCモードに切り替えてくれる。自動だけでなく、手動での切り替えも可能だなお、NCモードが切り替わっても、再生している音楽や、圧迫感などに違いはほどんど感じられない。また、モードが切り替わってNC効果が強くなっても、弱くなっても、最終的に“静かな空間+音楽”が聴こえている状況自体に変化はないため、アプリのモード画面を見ていない限り、「いま強モードになった」とか「弱モードになった」というのは、わからないだろう。これは逆に、“ユーザーはモードをまったく気にせず、常に最適な静かな空間で音楽が楽しめる”事を意味している。通常は「自動モード」にしておくのがベストだろう。
また、外音取り込み機能も備えているので、駅のアナウンスなどをイヤフォンを装着したまま聞く事ができる。外音取り込みモードは、全ての外音を取り込むものと、音声にフォーカスして取り込むモードが選べる。音声フォーカスモードにすると、車掌さんの声が、他の騒音からクッキリと浮き上がって聞こえるようになるので、何を喋っているのかがわかりやすいのでオススメだ。
ノイズリダクション機能はマイクにも搭載しており、左右の筐体に各3つのマイクを搭載。周囲の雑音を除去し、通話相手にユーザーの声をクリアに届けられ、「テレワークやWeb会議にもおすすめ」だという。