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11/03/2022
エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 vGPUビジネス開発マネージャー 後藤祐一郎氏は、NVIDIAが提供するvGPU(GPU仮想化)の仕組みやそのメリットを紹介した。
エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 vGPUビジネス開発マネージャー 後藤祐一郎氏(提供:NVIDIA)後藤氏は「NVIDIAはNVIDIA vGPUマネージャーと呼ばれるソフトウェアを提供しており、それをハイパーバイザーに導入することで、物理的なGPUを仮想マシンから利用可能になる」と述べ、ハイパーバイザーにGPUを仮想化する拡張機能を導入することにより、仮想マシンが物理的なGPUを利用可能になると説明した。
vGPUの仕組み(出典:NVIDIA)後藤氏によれば、ハイパーバイザーに投入された「NVIDIA vGPU マネージャー」がGPUとビデオメモリを分割し、それを仮想マシンに対してvGPUとして提供する。vGPUがない場合のVDIは、GPUの機能をCPUがエミュレーションするため、グラフィックス処理を行うとCPUの負荷が高まり性能が極端に低下するが、vGPUが利用可能であれば、VDIのOSは物理的なGPUを利用してグラフィックス処理などを行えるため、性能が大幅に向上するのだ。
VDIの実体はデータセンターにあり、サーバーの上で物理CPUと物理GPUを利用しながら動作し、画面の変更点が動画の形でクライアントのストリーミング配信される(出典:NVIDIA)テレワークでVDIの利用は増え続けており、利用されるアプリケーションも増加している(出典:NVIDIA)最終的には、物理的なサーバーにどんなGPUを搭載するかに依存するが、現在3D CADやCAEなどのアプリケーションをGPUで動かしているワークステーションを、vGPUに対応したVDIで再現可能になる。
そうなればユーザーは、強力なGPUを搭載していないタブレットやノートPCからアクセスできるようになるため、GPUを搭載したワークステーションがない自宅からテレワークで業務する場合でも、vGPUとVDIでGPUの強力な演算機能やグラフィックス機能を利用し、CAEのアプリケーションを快適に、かつ情報漏えいなどのセキュリティ面への不安なども少なく利用できるのだ。
後藤氏はそうしたvGPUに利用できるGPUとして、NVIDIA A100、NVIDIA V100/V100S、NVIDIA A40、NVIDIA RTX 8000/6000、NVIDIA T4などを紹介し、用途や負荷などに応じて選択できると説明した。
vGPUが利用できるNVIDIAのGPU(出典:NVIDIA)さまざまなワークロードに対応(出典:NVIDIA)vGPUのソフトウェアには複数のエディションがある(出典:NVIDIA)搭載されているビデオメモリをクライアントに分配して利用することができる(出典:NVIDIA)