「Beats Flex ー fragment designスペシャルエディション」 Apple公式サイトで販売開始
11/03/2022
各ブランドには、無条件で特別な存在であることを納得させる伝統のネーミングがある。例えば「AMG」と聞けば、多少なりともクルマを知る人なら、それがメルセデスの中でも極めてエクスクルーシブな高性能モデルであることをすぐにも理解できる。BMWであれば「M」の称号を持つモデル、ポルシェであれば「GTS」、ランボルギーニであれば、「スーパーレジェーラ」がそれに当たる。今や独立して車種を示すネーミングになったが、日産(スカイライン)の「GT-R」やホンダの「タイプR」もまた、誰もが特別視する伝統のエンブレムだろう。
そうした特別なネーミングをフォルクスワーゲンの中で探せば、「GTI」がそれに該当する。ご存じのように、GTIシリーズは1976年に初代「ゴルフGTI」が欧州で登場して以来、途切れることなくゴルフの各世代で綿々と受け継がれてきたものだ。余談だがゴルフGTIはシリーズの総生産台数が220万台を超え、日本でもこれまでにシリーズ累計6万台を販売。このセールスは、世界市場でもトップ5に入る大いなる実績なのだという。
今回、日本市場において、カタログモデルとしてすでにラインナップされているゴルフを筆頭に、A、B、CセグメントのGTIシリーズ3モデルが約13年ぶりに出そろった。Aセグの限定車、up! GTIとCセグの特別仕様車「ゴルフGTIダイナミック」は2018年6月8日に、Bセグの新型ポロGTIはカタログモデルとして同年7月3日に発売。up! GTIは600台限定、「ゴルフGTIダイナミック」は、6段DSG仕様と6段MT仕様のうち後者が100台の限定販売となる。
ちなみに「GTI」とは「Gran Turismo Injection」の略で、今では当たり前すぎて何を言っているんだといわれそうだが、ゴルフの高性能モデルとして初めてフューエルインジェクションが採用されたことに由来する。そのワールドプレミアの場となったのは、1976年のフランクフルトショー。初代ゴルフの誕生から2年後のことであり、今から40数年以上も前のこととはいえ、そこに隔世の感はぬぐえない。
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