ブロックチェーン・ゲームで遊んで稼ぐ「Play-to-Earn」モデルとは(4/6) | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

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(前回からのつづき)NFTはAnimoca Brandsの「The Sandbox」のように、プレイヤー自身の手で作ることも可能で、こういったアイテムはSecond Lifeのように売買することができる。また企業は、プレイヤーが開発する土地(仮想不動産)を事前に販売したり、プレイヤーがゲームをプレイしながらNFTの報酬を得ることもできる。こういった考え方を提唱しているのがAxie Infinityの「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」モデルだ。

Yield Guild Gamesでは「Axie Infinity」をプレイしているプレイヤーたちがギルド(プレーヤーグループ)を作っているという話を書いた。その多くはフィリピンでスマートフォンを持っている貧困層だ。彼らはゲームの中でお金を稼ぐことができており、同国の最低賃金の数倍以上の収入を得ているのだ。パンデミックが経済に壊滅的な打撃を与えているにも関わらず、このドキュメンタリーで語られている通り、ゲームが彼らの食卓に食事をもたらした。

Axie Infinityがプレイヤーにこういった資金を拠出できるのも、最初に料金を徴収しているからだ。最近では3人のAxieキャラクターのチームを作成すると、米ドルで1,272ドルかかかるようになっている。2021年5月の7日間でAxie Infinityは、ブロックチェーンを利用した人気のPlay-to-Earnゲームとしてゲーム中のNFTに669万ドルという巨額を使わせることに成功した。

Yield Guild Gamesは奨学金制度を導入することで、Axie Infinityの多くのプレイヤーたちをこのギルドに勧誘できると考えた。

現在、Discordチャンネルには4万3,000人以上のプレイヤーが参加しており、彼らは最近、400万ドルを調達したのだが、その一部を使ってこの奨学金制度を加速させようとしている。初期費用を支払ってプレイを学んだプレーヤーたちがその後にNFTの報酬を獲得できるようになる、というわけだ。

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これまでに4,700人のYield Guild Gamesの奨学生たちは、3,950万個(約760万ドル)ものAxie Infinityの通貨であるSmooth Love Potionの獲得に成功している。そして今週、Yield Guild GamesはFTXをスポンサーとして迎え入れ、新たに137人の奨学金を提供した。彼らには名前にFTXの頭文字が入っているはずだ。

Axie Infinityの生みの親であるSky Mavis氏は、5月に億万長者のMark Cuban氏などの支援者から750万ドルを調達している。現在は新たな資金調達を行っているとも報じられており、デイリーアクティブユーザー数は100万人に迫る。Axie Worldから提供されたデータによると、Axie Infinityは7月に1億9,600万ドルを稼いだという。Gumi Cryptosファンドの共同設立者であるMiko Matsumura氏は、Axie Infinityの評価額はすぐに数十億ドルになるだろうと推測している。

次につづく:ブロックチェーンゲームとモバイルゲーム黎明期の共通点

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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