国内初 定期便就航空港へ「物流用ドローン」が飛ぶ 稚内空港で「ANA印のドローン」が達成 目的は?

国内初 定期便就航空港へ「物流用ドローン」が飛ぶ 稚内空港で「ANA印のドローン」が達成 目的は?

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新たな物流網の構築

稚内空港で実施された「物流用ドローン」実証実験の様子(画像:ANAホールディングス)。

 ANA(全日空)など傘下に持つANAホールディングスが2021年11月4日(木)、稚内空港で日本初となる実証実験の実施を完了したと発表しました。これは、「物流用ドローン(無人航空機)」を航空定期便が就航する空港で、飛行と発着させるというものです。北の地に君臨する「ANA印のドローン」や詳細など 今回の実証実験は、稚内空港を管理する北海道エアポートの協力のもと実現。物流用ドローン発着ならびに稚内空港敷地内外への飛行を行いました。目的は「ドローン物流と航空物流の連接の検証」。これらの連接で、「地方から都市部への迅速かつ一貫した輸送が可能になり、将来的には空港を軸としたハブ・アンド・スポーク型の新たな物流網の構築ならびに地方における産業振興が期待される」(ANAホールディングス)とのことです。 ANAホールディングスのドローンプロジェクトディレクター、信田光寿さんによると「ドローンはこれまで空港内への立ち入りが難しかった」とし、「今回の実験は“突破口”を開けたということで意味があります。今後離島などへ利活用のするためのファーストステップしたい」とコメント。一方、「もし有人の飛行機のなかでドローン動かすとなると、一般の航空管制との関係調整も課題となってくる」とも話します。 ANAホールディングスは、旅客便が就航しない時間の選定、緊急事態のときの連絡手段の確保などの調整を担当。運行管理は、複数のドローン運航者が同じ空域で安全かつ効率的にドローンを運航できるようにする「UTM(UAS Traffic Management)」というシステムを採用。このシステムも国内初採用とのことです。 このほか、同時期に稚内地域では、内閣官房、厚生労働省、国土交通省により本年6月に策定された「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づく国内初のドローン医薬品配送実験なども実施。ANAホールディングスは、この配送などを担当しています。

乗りものニュース編集部

最終更新:乗りものニュース